語呂合わせ

自分は講義の中で「語呂合わせ」って滅多に使いません。多分、語呂合わせで唯一使うのが意匠法の3条2項の審査基準のパターンのところ位かなと思ってます。あとは、殆ど使いません。

そもそも、語呂合わせが向く勉強と向かない勉強があると思っています。否、逆かな。語呂合わせをしてはいけない勉強があると思っているからです。

では、語呂合わせが有効(するしかない)勉強は何か?

考えても解らない(つながらない)項目は語呂合わせ

かな。

例えば、学生時代覚えた歴史の年号。考えても年号なんて出てくるわけがありません。また、周期表の元素の順番も、意味はあるにせよ名称までは考えて「水素の次はヘリウムだ!」とは思いつかないでしょう。こういう事項は機械的に覚える必要があります。だから、語呂合わせ。

それと比較して、法律の勉強は殆ど流れがあります。例えば、均等論の5要件。何故均等論(均等侵害)を使う必要があるのか?という場面から、本質的部分では無いとどうするのか?更に権利者の主張に対してどう反論するのか?その流れを追っていくことはとても大切だと思ってます。

だから「語呂合わせ」ではなく、しっかり趣旨・理由を考えて勉強して欲しいのです。そんなこともあり、ときどきラーメン屋の頑固親父が出てきたり、不倫現場を目撃されたサラリーマンが登場したりは・・・します。だけど、理由も無く「覚えましょう」とは極力言わないようにしています。

その代わりに意識していることは「同じことを何度も聞く・話す」ということです。自分は「試験に出ること以外、重要度は低い」と考えています。その分、試験に出ることはすごい大切です。したがって、同じことを何回も話します、質問します。人によっては「あっ!またか?」と思ってるかも知れませんが、それでもしつこく質問します。「前に言った」ことなんて、直ぐ忘れるのが人間です。だから、同じ説明を何回もします。

何回も同じことを考える習慣が出来れば・・・あとは自分で何とかなると思っています。
そのきっかけが与えられるように、こちらも工夫・努力する必要があります。