総て理由があるんだ!

「総てに理由がある」というのは、自分が勉強していくとき(教えていくとき)に考えていることです。「何故そうなるのか?」って理由があり、背景があります。すなわち、学習事項には流れがあります。

昔、情報処理(コンピュータ)を教えていたときもそうです。コンピュータの本を見ていただくと解りますが、法律以上に知識の羅列です。例えば、

1.記憶媒体
記憶媒体としては、磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディスク・・・があり・・・
(1)磁気テープ
シーケンシャルアクセス可能な記憶媒体。アクセス速度は・・・
(2)フロッピーディスク
ランダムアクセス可能な・・・

このように、項目がひたすら並んでいます。ところが、これにはちゃんと流れがあり、理由があります。他の分野、例えば無機的なメモリ管理方式とかも、単に参考書では項目が上がっているだけです。しかし、どうしてそういう考えになったのか、何故その技術を使うようになったのか。これらにも一つ一つに理由があります。
このような流れって、殆どの本に書かれないんです。おそらく書き出したら膨大になりすぎるのと、本質的では無いと感じているからだと思いますが。また、本を書いている人は「理解」されている人なので、きっと羅列すれば解るだろうって思っているのかもしれません。しかし、そういう背景/流れを理解するのってすごい大切だと思ってます。

他にも、コンピュータでは2進数が使われます。2進数とは総ての数を「0」と「1」とで表現するのですが、殆どの本が「コンピュータは2進数で表される」と書いて終わりです。理由も何もない。しかし、これにだって理由はあるのです。
ときどき「コンピュータは電気で動きます。この電気のON、OFFに対応しているのが2進数です」って書いてある本がありますが、理由がつながっていないと思います。本当は歴史的な経緯があります(実際は3進数に対応したコンピュータが開発されていたこともありますから)。そういうことから理解していくと面白いと思っています。

結局、学習は流れを押さえることが理解につながるし、おもしろさにつながっていると思います。法律の勉強も同じです。その規定が出来た趣旨、流れを理解することで、より深い知識が身につくと思っています。

結局、どんな学習であっても単なる暗記ではなく、理解から入ることが「大人」の学習として重要なのです。


と、英語もそのように考えられたら・・・自分も外国語が出来るようになるのですが、外国語は苦手で困っています。