口述試験

週末にも口述模試や口述の講座が色々とあります。口述試験は、試験の難易度は上げられないのに、合格率を抑えなければ行けないという相反する制度と現状ではなっていると個人的には感じています。そもそも、口述試験で3割近く不合格を出すのであれば、本来論文試験で合格者を絞るべきです。

そもそも短答試験は弁理士として知識の正確性、論文試験は弁理士としての文章の論理性、そして口述試験は対話能力を見る試験です。しかし、それと併せて短答試験は論文試験の採点が適正に行える人数に調整するための試験ですし、論文試験は口述試験が適性に行える人数に調整するための意味合いもあります。

受験生にとっても、試験制度からしても、最後の口述試験で多く落とすのはあまり良くない状態だと思います。せいぜい1割が限界では無いでしょうか?

本来論文試験の合格者全員が受かっても良いが、口述試験を行ったら問題があった受験生だけを不合格にするというスタンスの方が良いと思います。

この改善はいつ行われるか解りませんが、最近の試験制度はちょっと異常な状態であるとは感じます。