分割出願と優先権主張

混乱される人が多いところですので、具体的に手続をする場合について記載しておきます。

原出願（特許出願Ａ）

まず、特許出願Ａをします。特許出願Ａの願書は以下の通りです。

【書類名】　　　　特許願
【整理番号】　　　０００１
【提出日】　　　　平成２４年４月１日
【あて先】　　　　特許庁長官
【国際特許分類】　Ｇ０６Ｆ　１５／００
【発明者】
　【住所又は居所】東京都千代田区丸の内Ｘ−Ｘ−Ｘ　ＡＢＣ株式会社内
　【氏名】　　　　新崎　準
【特許出願人】
　【識別番号】　　１２３４５６７８９
　【氏名又は名称】ＡＢＣ株式会社
【代理人】
　【識別番号】　　１００１２４７７４
　【弁理士】
　【氏名又は名称】馬場　信幸
【手数料の表示】
　【予納台帳】　　ＸＸＸＸＸＸ
　【納付金額】　　１５０００
【提出物件の目録】
　【物件名】　　　明細書　　　　　１
　【物件名】　　　特許請求の範囲　１
　【物件名】　　　要約書　　　　　１
　【物件名】　　　図面　　　　　　１
　【包括委任状番号】　　ＸＸＸＸＸＸＸ

これにより、出願番号「特願２０１２ー９００００１」が付けられたとします。

国内優先権主張（特許出願Ｂ）

さて、この発明を改良した国内優先権を主張する場合、願書には優先権主張をする基礎出願の番号を記載します。

【書類名】　　　　特許願
【整理番号】　　　０００２
【提出日】　　　　平成２４年８月１日
【あて先】　　　　特許庁長官
【国際特許分類】　Ｇ０６Ｆ　１５／００
【発明者】
　【住所又は居所】東京都千代田区丸の内Ｘ−Ｘ−Ｘ　ＡＢＣ株式会社内
　【氏名】　　　　新崎　準
【特許出願人】
　【識別番号】　　１２３４５６７８９
　【氏名又は名称】ＡＢＣ株式会社
【代理人】
　【識別番号】　　１００１２４７７４
　【弁理士】
　【氏名又は名称】馬場　信幸
【先の出願に基づく優先権主張】
　【出願番号】　　特願２０１２−９００００１
　【出願日】　　　平成２４年４月１日
【手数料の表示】
　【予納台帳】　　ＸＸＸＸＸＸ
　【納付金額】　　１５０００
【提出物件の目録】
　【物件名】　　　明細書　　　　　１
　【物件名】　　　特許請求の範囲　１
　【物件名】　　　要約書　　　　　１
　【物件名】　　　図面　　　　　　１
　【包括委任状番号】　　ＸＸＸＸＸＸＸ

これにより、出願番号「２０１２−９００００２」がついたとします。

分割出願Ｃ

更に、出願Ｂから分割して分割出願Ｃをする場合には以下の願書となります。

【書類名】　　　　特許願
【整理番号】　　　０００２
【特記事項】　　　特許法第４４条第１項の規定による特許出願
【提出日】　　　　平成２４年１０月１日
【あて先】　　　　特許庁長官
【原出願の表示】
　　【出願番号】　特願２０１２−９００００２
　　【出願日】　　平成２４年８月１日
【国際特許分類】　Ｇ０６Ｆ　１５／００
【発明者】
　【住所又は居所】東京都千代田区丸の内Ｘ−Ｘ−Ｘ　ＡＢＣ株式会社内
　【氏名】　　　　新崎　準
【特許出願人】
　【識別番号】　　１２３４５６７８９
　【氏名又は名称】ＡＢＣ株式会社
【代理人】
　【識別番号】　　１００１２４７７４
　【弁理士】
　【氏名又は名称】馬場　信幸
【手数料の表示】
　【予納台帳】　　ＸＸＸＸＸＸ
　【納付金額】　　１５０００
【提出物件の目録】
　【物件名】　　　明細書　　　　　１
　【物件名】　　　特許請求の範囲　１
　【物件名】　　　要約書　　　　　１
　【物件名】　　　図面　　　　　　１
　【包括委任状番号】　　ＸＸＸＸＸＸＸ

この場合、国内優先権の表示をする必要はありません。