コメントへの回答(論文の学習方法)

渡辺さんへのコメントの回答です(遅くなりました)

論文の勉強方法について、質問です。最近の本試験では、意匠、商標中心に事例問題が減ってきており、意匠ではすべて一行問題となりました。今後もこの傾向が続くかどうか、わかりません。そこで、短答では条文を回す、過去問を回すということは自分でも実践していますが、論文のレジュメを回答をみて、書き方を覚え、そのあとは、100問くらいを回すという方法はどうなんでしょうか。つまり、論文もある程度型を覚え、常に回すことによって対応できるということですが、最近の意匠法の問題みたいになにを書いていいかわからない問題に有効なのでしょうか?

まず使う道具ですが、論文試験も過去問を利用するべきだと思っています。それは本試験独特の問われるパターンがあり、本試験の問題があらゆる論文試験の中で最も優れているからです。
次に、基本レジュメに書いてあることがある程度吐き出せるようにしておくことが大切だと思います。それは定義なり趣旨が、どの条文、制度であっても回答出来るという状態です。趣旨については、一言趣旨→短い趣旨→長い趣旨と覚えていくと楽ですし、実際使うことが出来ると思います。

ある程度型に覚えるという点は良いと思いますが、そのとき「パーツ」を覚えるようにすると、他の答案に応用が利くと思います。

あと、答案構成の時間配分と構成の内容は条文の列挙程度でいいのでしょうか?

時間が無ければそれで良いと思います。ただ、答案構成として練習されるのであれば、やはり項目を列挙するまでは必要です。例えば、趣旨を書かなければならないのに、意匠法3条、14条とだけ条文を挙げてもあまり効果が無いからです。
そのときは、上に書いたように一言趣旨レベルまでは答案構成をすべきです。そもそも答案構成は「答案構成を見れば、問題・条文を見なくても論文試験が作れる」レベルまで書くべきです。

短答試験後、論文試験前の直前期であれば問題数をこなすことを優先して頂くため簡易な答案構成でもよろしいかと思います。しかし、今の時期であれば本試験レベルの答案構成までしておくべきだと思います。


また何かありましたら気楽にご質問ください。