難しいところ

昔、塾業界にいるときに感じていたことなのですが、集団におけるレベル別指導というのは非常に難しいと思ってます。

例えば基本レベルが理解出来ていないと感じる生徒さんは基本レベルの課題を出した方が良いと思いますし、かなり発展的なことまで理解出来ている人にはそれなりの課題を出した方が良いと思っています。

それ自体は頭が良いとか、そういう次元ではなく、人には得手不得手が必ずあるからです。例えば、自分も理解するまで時間がすごいかかります。だから、段階を追って指導をした方が結果として最短ルートで理解出来ると思います。

ただ、人によっては「自分も上のレベルをやりたい!」と感じる人も多いですし、「えこひいきしている!」と感じてしまうことも事実です(小学生にはよくありがちです)。個別指導は当然なのですが、集団であっても、一人ずつ見て指導をしていく必要性は常に考えています。「出来ない人をふるい落とす」ような指導は自分は好きではありませんでした。

ただ、「この生徒は基本レベルだな」と思っているのはこっちの都合で、実はすごい理解出来る生徒の場合もあるんです。ラベリングが生徒の伸びしろをつぶしてしまう場合もあります。


と、塾業界で思っていたことが今になっても解決しておらず・・・指導のスタンスについては、いつも色々と考えてしまいます。