論文試験の過去問について

この時期は、短答試験の結果にかかわらず論文の勉強をして良いと思います。今から短答試験の勉強をしても続きませんし、どちらにせよ論文を受けなければならないからです。

制度・趣旨については基本レジュメ等から拾って行きます。過去問については、答案構成や、良く出る論点を他の問題で出題されても使い回せる部分については理解&暗記します。

すなわち、過去問(すなわち本試験)の解き方として・・・

  • 問題文を読む
  • 論点をできるだけ多く抽出する
  • 抽出した論点毎のパターンの記述を思い出す
  • 問題文にあてはめる
  • 構成を調整する

という流れを如何に正確にかつ早くこなすかです。まず論点が落ちてしまっては点数につながりませんので論点落ちが無いかどうか確認していきます。例えば、問題文から「利用関係」の論点を抽出したら「利用関係」のパターンの記述を思い出す。「間接侵害」の論点を抽出したら「間接侵害」のパターンの記述を思い出す。・・・というやり方です。

そして、そのパターンの記述は一般的な記述ですから、問題文に当てはめます。問題文の当てはめとしては、一番簡単なのは「問題文の言葉をつかってパターンの記述を書く」ことにより、それらしく見えるようになると思います。したがって、この時期は過去問からパターンの記述を拾って覚えて行く作業が有効です。

論文当てはめ裏技講座

さて、このパターンの抽出は過去問集を使って頂ければ良いのですが、過去問は複雑な事例となっています。そこから「1つずつ論点を拾ってくる」という作業が、慣れていないと難しく、効率が悪くなりがちです。

ということで、この部分だけ自分がやった講座が・・・WEB用に始まるはずです。収録済ですので、講座始まるはずです(一応6月になったら発売開始するとのことでしたので)

内容的には、過去10年分から論点を抽出し、論点毎のパターンに置き換えたものです。一応、特商意で88問抽出しています。よく講座で「ミニ答練」という論点を絞った問題をやっていましたが、それの講座版です(一部過去問では出題の無い論点も含まれています)。

問題文にどういうヒントがあったときに使用するパターンかという部分と併せて、その論点が使用されている過去問の問題番号も記載しています。理想としては、レジュメの記載を組み合わせれば一つの答案ができあがるイメージです(住宅で言うところのプレハブというか、ソフト開発でいうオブジェクトというか、そんな感じです)。

講座としては3回しかないミニ講座ですし、最初は論文の答案構成の仕方等も併せて説明しています。論文に慣れていない人、論文で何を書いて良いか解らない人、過去問の論点を最終確認したい人にお勧めです。

講座が発売開始されたら、もう少し詳しく説明します。

【追記】
2日付けの日記に書きました。
http://d.hatena.ne.jp/baba-p/20130602