論文あてはめ定型文裏技講座

ということで、6月になったので販売開始されていたようです。

ちなみに、「論文あてはめ定型分裏技講座」は「定型分」じゃなくて「定型文」です。自分も誤植が多いのですが、こちらは自分が原因ではありません :-P

これ、サイトの告知だけでは何やる講座か全く解らない気がします。割と自分は指示通りで細かいことは話さない感じです。なので、依頼があった内容がそのまま告知になってるみたいです。この辺はM先生はしっかりされていますね(笑)

さて、昨日の日記にも書きましたが、本講座は論文の書き方→定型文の話という流れになっています。また、全体的に論文試験をどう書くべきか?という話をしています。すなわち、「満点」を狙わず「合格点」を狙うという話です。全部書こうとしても結果として何も書けないという状況になりかねません。したがって、「論文のうち、ここまでは書けると良いね」という話をしています(ただ、講座の性質上、限界はありますが)。

定型文(問題文)については、全部で88問。過去問から抽出した論点に基づいて構成されています。そのため、一つ一つの問題は簡単ですし、レジュメ的にも簡単です。例えば意匠法であれば、

甲は意匠イを創作し、意匠イについて意匠登録出願をした。その後、意匠イのデザインを修正した意匠ロを創作し、意匠ロについても意匠登録出願した。
甲が意匠ロだけでなく意匠イについても意匠権を取得するために、甲が注意すべき点について説明せよ。

というシンプルなものです。これは「9条違反」パターンになります。すなわち、意匠法の問題で「同一人が類似する出願をしている」「9条の拒絶理由がきた」という場合、これを解消するのは関連意匠の利用となります。
したがって、問題文から、そのような条件が読み取れた場合には「関連意匠」の適用を考え、上記問題に対応するレジュメを思い出します。あとはそれを本試験の問題に適用すれば良いのです。

この問題から論点という流れは良いでしょう。良くあります。しかし、論点からどの問題に使うかという観点も非常に大切です。
例えば、特許法の冒認出願。第三者が出願した場合に使う論点であることは当然です。しかし、冒認出願が登場するレジュメとして職務発明のときも想定する必要があります(譲渡後に発明者が出願してしまう話があるからです)。この「定型文がどの論点で使われるか」というのを知っておくことで、答案構成がしやすくなります。


ある程度ばりばり論文試験が書ける人、既に実力が合格レベルにあって確実にしたい人を対象としている講座ではありません(物足りないと思います)。どちらかと言えば「論文が苦手」「あまり対策をしていない」「本試験の過去問を見ていると難しくて不安」という人向けの講座になります。また、「短答試験はダメだったけど、来年に向けて論文でスタートダッシュを切りたい」という人にとって、基礎を叩き込むには利用して良いと思っています。

レジュメから見ると当たり前なのですが、論文試験で点数が取れない人は、意外にこのような「定型文」が答えられない人が多いです。しかし、事例問題、応用問題に手を出しすぎ、結果として定型文レベルの知識が抜けており、本試験で足下を救われることが多々あります。それらを解消するための講座だと思って頂ければと思います。

あと、講座の順序ですが、特許法→商標法→意匠法になっています。理由は論文受験生で「商標が得意で無い」という人が多いからです。論文試験に合格するためには商標法を得意にすることが大切です。
だって、一日の試験で商標法が最後の科目ですから・・・疲れますよね?
その疲れた状態で論文を書くのはしんどいのです。だから、最後に「ここで挽回できるぞ!」って考えて試験に挑む必要があります。そのためには商標法を得意科目にして欲しいのです。

商標法が得意じゃ無い(苦手)という理由は、商標法の基本的な考え方が身についていないところに理由があります。たかだか3回の講義、商標は1講義分無い位ですからどの程度伝えられたか解りませんが、とりあえず「苦手意識」を無くして欲しいと思っています。


と、少ない回数ですが色々やってる講座です。