法文集の位置づけ

法文集ですが、みなさんはどのようなものとお考えでしょうか?
法文集は解らなかったときに引く、すなわち「辞書」のような使い方をしていないでしょうか?

弁理士試験において、法文集は辞書では有りません。辞書は解らなかったときに調べる本で、辞書自体を勉強することはありません。しかし、法文集は条文が載っており、条文自体を皆さんは勉強する訳です。
論文のレジュメを学習する、短答過去問の解説を読む。そのとき必ず条文を引いてるでしょうか?おそらく今年短答試験の点数が足りなかった人は、条文を引く回数が足りなかったのでは無いでしょうか?

とりあえず、これから来年の試験迄。今の時期は休憩でも良いと思っています。しかし、これから毎日、必ず法文集を開く癖を付けて下さい。どんな日でも最低5回は法文集を開いて下さい。例えば、古い法文集をトイレに一冊は置いておき、何気なく見るようにするとか如何でしょう?

実際講座でも、受講生の人を見ていると「条文を開く」という作業をしない人が多いと思います。例えば、意匠法50条を開くことができますか?すなわち、手元に法文集があるか?ということです。家庭でも、職場でも、移動中でも・・・手元に法文集があるという状態にしておくべきです。スマートフォンの法文集アプリでは無く、紙の法文集がちゃんと手元にあるかということです。まずここからはじめていかれると良いと思います。(ちなみに、意匠法50条は今年の短答試験で問われています)。

あと、法文集(四法対照含む)は、必ず買い直すことをお勧めします。法文集を読むとき、色分け、書き込みをします。こういう色分け、書き込み自体が勉強です。「高い」ように感じるかも知れませんが、講座を取るのに比べれば遙かに安いわけですから。

「今まで色々まとめたのを書いてある!」という人。もう一度書きましょう。もう一度書くことで整理されて知識になります。書いてある事を見ているだけでは中々頭に残りません。最低でも1年に1回は買い直して下さい。自分の場合は、発明協会のが出る度に(なので年2〜3回)買っていました。