何を目的としているか

先日、とある相談を受けていたときに「四法(法文集)は買いましょう」という話を相変わらずしていました。そのとき想定通り「既に持っています」との答えでした。ということで、四法(法文集)を買い換えるメリット、必要性をやはり話しました。

ある程度既に四法に書き込みがあるとのことですが、これは新しい四法を買って再度書いていく必要があります。もっと言えば、四法にまとめる、法文集に色分けするのが目的です。この四法に書き込む、法文集にマークすること自体が勉強なのです。

だから、新しいのを用意し、もう一度書くという事はすごい大切です。

そして、今年勉強を始めている人は、どんどん法文集に書き込み、色分けをして欲しいのです。最初は上手く色分けができません。一通り終わったら、もう一度新しいのを買って色分けする方が本来良いのです。

勘違いをしていますが、この「書き込む」「色分けをする」、すなわち法文集を作ることが勉強です。書き込んである法文集を見直した位では頭に入らないのは、勉強を進めていけば解ることかと思います。

ましてや、ときどき講座でスマートフォンタブレット端末等で条文を確認している人もいますが、正直「自分は来年は受からなくても良いですよ」と言ってるようなものです。電子データで確認するのは辞書など調べる場合は有効です。しかし、前にも書いたようにあくまで「条文を学習する」のが目的であって、調べるのが目的ではありません。

例えば会社で法文集を開けない、予定していないときに条文の趣旨が気になって青本を確認したいという場合であれば電子端末は有効です。ただ、それは勉強ではないと思った方が良いです。

「紙でやるのは考え方が古い」と思う人がいるかも知れません。この点についてはちょっと言いたいのですが、自分の場合、年間でノートPCは2〜3台買う上に、スマートフォン等の携帯端末も数ヶ月おきにかい、タブレットもここ1年位でも、ipad3、ipad mini、N-08D、SH-08Eと頻繁に買ってます(それはそれでどうかと思いますが・・・)。

自分がこれだけ電子機器を使うからこそ「電子機器に向かない作業」というのは良く解っています。最初の頃は何でも電子機器が良いように思えるかも知れませんが、やはり紙を使った作業の方が有用なことも多いのです。
確かに青本・法文集を毎日持ち歩く訳にはいかないでしょう。ただ、学習効率は落ちる点を認識した上で、そのような学習をすべきです。

逆に電子データの法文集(条文)の有効な使い道もあります。例えば、条文からキーワードを検索し、関連のある条文を学習する場合です。この辺は、以前少し書きました。