質問の回答

コメントに対する回答になります。他の方も感じられていることについては、記事で回答致します。

質問者1について

まず最初のご質問者様に関する回答です。

勉強方法としては、短答過去問で問われた条文の文言に線を引き、そこを中心に条文の読み込み(素読く)をしました。過去問は、間違えた問題だけを2、3、4、5回やりました。

方法は間違えていないと思われます。ただ、条文をどれだけ理解して読んでいるか、単なる文字を追っているだけではないか?という点は何とも言えないところがあります。
同じようなことを多くの人に質問される内容です。この場合、逆に色々聞いてみるのですが、意外に「答えられない」事が多いです。すなわち、条文を読んではいるのですが、理解が伴っていない状態です。
病院で検査をすれば悪いところが解るように、弁理士の勉強についても検査すると解ります。自分では出来ないと思いますので、どこかのガイダンスや講座等で講師に実際相談されるのが一番良いと思います。
(私のところもガイダンスが7月位からそこそこありますので、どこかでお話を聞きに来ていただければ対応可能です)

先生が、ゼミを夏から開始されるとのことですが、
過去のブログにあるように入門講座のように過去問を条文集に落とし込む作業やこれ問などもやるのでしょうか?

ゼミ時間中に、過去問を条文集に落とし込むという作業は時間がもったい無いのでしません。ただ、家庭で出来るような指導は致します。
ゼミも講座も同じですが、最終的には家で一人でやる時間の方が多いと思います。そこで如何に正しく学習が出来るか、そのきっかけを与えるのが受験機関で有るべきだと思っています(当然条文の内容、問題の解き方が重要です。しかし、受験機関で解っても、家に帰って、本番試験会場で学習が出来なければ意味が無いと思っています)。

また、来年の短答試験制度変更を踏まえたゼミになるのでしょうか?

来年短答試験制度が変更となるか否は今は不明です。今自分が得ている情報では平成26年通常国会弁理士法改正の話が出ていますので、早くても平成27年の試験からの改正と予想しています。

質問者2について

次に、もう一つの質問者様についての回答です。

馬場先生のゼミは、対象者はどのレベルをターゲットにしているのですか?

ゼミですので、集まった受講生のレベルに併せるというのが正しいのですが、基本的に自分は難しいことはやりません。
この点については、他の方も質問がありましたので明日付の日記に書かせていただきます。

ゼミの内容も、例えば、短答で合格できる方法論や解法重視なのでしょうか?

どのゼミもそうですが、「短答ゼミ」と銘打っていない以上、基本は論文主体と考えた方がよろしいかと思います。
後はゼミ参加生のバランス等により短答対策をするか否かという感じです(その辺はゼミというのは柔軟性を持って運用できると思います)

それとも、例えば、(特)29条の「公然実施」とはというような質問に答えるような形式でしょうか?

今のところはそのようなイメージでよろしいかと思います。
ただ、公然実施の定義を答えさせるのだけでは面白くありません。例えば、

  • 特許法において公然実施をすることでどのようなデメリットがあるか?
  • 意匠法との違いはあるのか?
  • 意匠法の短答試験で公然実施されていない意匠の見分けかたは何か?
  • 商標法において公然実施(使用)はどのように考えるのか?

といった感じで、話を条文に沿って広げていきます。それを皆さんに考えてもらって、答えてもらうという方式です。

また、入ゼミ選抜試験は実施されるのでしょうか?

夏ゼミは入ゼミ選抜試験は実施されないと思います。