PCTの勉強方法
今年の問題を見ていますが、やはりPCTの対策というのがいまいち見えて来ません。
結果として、前にも書いていますが、特許庁の実務者向けテキストを読むのが一番網羅されていると感じています。
- テキスト1:特許協力条約(PCT)に基づく国際出願の手続
- テキスト2:国際調査と国際予備審査
リンク先は特許庁です。以前は「営利の使用を禁ず」と明確に書いてあったのですが、今は記載が無くなっているのでしょうか?(当然、著作権は特許庁にあります)
実際、今年出題された問題で、厄介な枝の一つに「11-(ホ)」があります。これについて、テキスト2のP.18〜P.19に記載があります。また、ファクシミリとかなり細かい規定を聞いた「56-(ハ)」についても、テキスト1のP.18に記載があったりします。
従前の出題を見ても、特にPCT規則については、上記テキストに掲載されている内容(条文)から殆どの出題が成されています。
したがって、PCTで点数を取るためには、現状としては上記テキストを学習するのが一番近道と感じています。
しかし、近道ではあるけど、まだ楽な道では無いんですよね。条文を全部当たるのに比べればというレベルです。
また、本試験で解らない問題があった場合に、条文の趣旨から考えるというのもPCTでは遠すぎて正解にはたどり着けないでしょう。
例えば、「11-(ニ) 国際出願の国際公開が英語以外の言語で行われる場合には、国際調査報告又は17条(2)(a)の宣言、要約及び要約に添付する図に係る文言に限り、当該言語及び英語の双方で国際公開を行う。」についても、「発明の名称」がないということに本試験で気がつくのは難しいと思います。発明の名称と要約書については検索のしやすさから有った方が良いという趣旨で含まれているのですが、考えて出てくる趣旨でもないと思います。
ということで、思いつくかどうか解りませんが、もう少し効率の良い方法を検討して行きたいと思います(現状では、特許庁の実務者向けテキストの学習が効率良い方法との見解です)