質問の回答

8/13付け日記にコメント(質問)がございましたので回答いたします。

普段から考えることを重視するようにと講義がありますが、なぜこの条文があるのかとかなぜこの要件が必要なのか考えても答えが出ないことが多々あります。青本やレジュメ集を見ても記載がないことがほとんどです。さらに、条文を100回見ることをやっていこうと思いますが、考えていると時間がかかったり、条文も単に読むだけでも時間がかかり効率的ではないかもしれないと不安になりました。加えて、青本を読んで趣旨を探したり、過去問を見て条文の色分けをやらなければなりません。効率的に条文を読んで覚えてしまったという状態にもっていくには、どのように読めば良いのでしょうか?たとえば、過去問で聞かれた条文の要件のみを読んで覚えてしまったという状態にするとかetc。やることが多くて、不安になりましたが...。

コメントを題材として申し訳ありませんが、一般的な話も含めてご回答いたします。

勉強のスタンスについて

今までの質問や、今回のコメントを拝読しますと、「出来ない」前提で考えられているように見受けられます。

そもそも、「地方だから不利だ」というのが先ず理由となっていないでしょうか?
これは以前日記に書きましたが「忙しい」「仕事が大変」というのが先にくるのと同じことです。
今までも地方の受験生はたくさん合格しています。そして、地方受験生の方が書かれた合格体験記もたくさんあります。各受験機関、法学書院等のものに目を通していますでしょうか?

100人受験生がいれば100人の環境があります。その環境を「克服」(受け入れる)か、「理由」とするかは人それぞれです。
環境は直ぐに変えられませんので、それを受け入れ、あとは適応していくしかないと思います(例えば、通信講座等の活用等です)。

なお、地方にもLECがあり、ご紹介しようと思ったのですが、コメントされている方の発信地域(IPアドレス)から何故か首都圏と表示されており、ご紹介出来ませんでした。

勉強方法の向き不向きについて

条文を100回読みましょうというのは例えば話であり、条文を細かく読んで下さいという事です。
なお、今迄のコメントを読みますと、多分馬場が提案している勉強方法が向いていないのかもしれません。何度かご質問を頂戴し、回答させて頂いておりますが、しっくりこないということは地方組様に向いていない勉強法という事になります。

講師も同様ですが、10人いれば10人の指導方法があります。どれが正解という訳では無く、向き・不向きかと思います。
勉強法を確立し、その方法で進めるのが一番です。逆に、あれこれと不安に思って勉強を続けるのが一番力にならない勉強となってしまいます。

具体的な勉強法について

「考えても答えが出ないことがある」「具体的な読み方がわからない」という点ですが、確かにその通りだと思います。
例えば、現在夏ゼミで講義をしております。全7回で20名以上の受講生が勉強されております。毎回テーマを考えて、基本から理解してもらえるよう講義をしているつもりです。また、「条文の読み方」「考え方」を毎回話しております。

ただ、講義時間として20時間程度ですが、これでもどこまで伝わるか解りません。20時間話す量は、かなりの量です。それでも完璧に伝わらないことですから、ブログの記事、コメントだけでは到底伝わるはずがありません。

書籍だけで解らないから多くの方が受験機関を利用されています。そこに時間的コスト、金銭的コストをかけています。地方の方、忙しい方も同じです。受験機関を利用しないでこの辺を解決するのは大変な労力が必要です。

自分がブログで書いたことだけで受かるのであれば、LECの講師をする必要がありません。受験生に「ブログ読んで下さい」といえば解決します。それでは伝わらないから講義をしています。

例えば、どの講座を受講すれば良いか等も受験機関であれば相談にのると思いますので、ご相談されることをお勧めします(私は自分が担当している講座以外は解りません)。
独学で勉強を勧められる場合は、独学をサポートするサイトもございますので、そちらもご活用下さい。