温度差

質問とか色々受け付けていると、こちら側の温度と、受講生の温度の温度差を感じることがときどきあります。
こちらから見ると「重要なミス」だと感じているのですが、受講生にとっては「単なる言い間違い」と感じています。

1年目の受験生であれば、まずは大枠をつかむのが目的なので、細かいところは間違えていても気にしません。
しかし、数年勉強している受験生であれば、「間違えていけない」ところは間違えてはダメなのです。

例えば、要件を間違えたとか、忘れた。
そういうレベルのミスは受験生にとっては「重大」と感じるかも知れませんが(短答×になりますからね)。
ただ、こういう部分は自分は重大なミスとは感じていません。
結局「知らなかっただけ」ですし、本人も「間違えた」という意識があるからです。

それに対して、言葉の細かいミスは、何か根本的な理解が間違えている場合があります。
すなわち、普段から意識して勉強してない=ミスに気がついていないのです。
しかし、言われれば解るのです。だから指摘されると「あっ、うっかり」で流してしまいます。
結果として、違う場面で同じミスをしてしまうのです。

こちら側が「重要だ」と感じている部分と、受験生が「重要だ」と感じている部分とには温度差があります。
この温度差がなくなると、合格にかなり近づいているのだと思います。