産業構造審議会知的財産分科会弁理士制度小委員会

第3回弁理士制度小委員会の「議事録」が掲載されました。
今回は弁理士業務に関わる内容が主に話し合われています。
明日(27日)に第4回の会合があるみたいですが、こちらでは試験制度について話し合われるようです。

その中で、弁理士の社会的使命の規定について入れるとの話になっております。
職責の条文は弁理士法3条に規定されているが、弁理士の使命に関する規定が無いから改正で入れたいとのこと。
弁護士や税理士、公認会計士にはあるじゃないか?という話です。
この規定が入ることにより、どういう利点があるか、中々ピント来ない部分もあります(当然その後意図するところがあってのことだとは思います)

ただ、我々弁理士としては、代理人であり、かつ、サービス業として、クライアントの要望にキッチリ応える仕事をするという点は変わらないと思います。

なお、使命条項の意見について、読売新聞の野坂委員のコメントがコメントが少し面白かったのでちょっと引用。

大半の弁護士あるいは税理士の方、大変職責を全うされていると思いますけれども、使命条項がありながら、弁護士あるいは税理士など士業の中に、世間を騒がすような不祥事も多いわけであります。したがって、使命条項が書いてあるから全てが正しいことをしているということでもないと思います。これに対して弁理士について言えば、今のところ世間を騒がすような不祥事も聞きませんし、使命条項がないにもかかわらず、頑張っていらっしゃるというような評価はできるのではないかと思います。

中々お金が動く業界では有りません。
そう言った点から大きな不祥事というのは殆ど無いのだと思います。

あと、議事録を読んでいて、「喧喧囂囂」という言葉の読み方を知りました。
すごい漢字を書くのですね。「侃侃諤諤」という言葉と併せて知ることが出来ました。