勉強法(やり方)等の質問について

勉強法や手法については、普段からよく質問を受けます。
とくに、試験直前においてはこの手の質問が多くなります。
時期的に色々と焦ってきて・・・という状況だと思います。

基本的に、この時期は「ぶれない」ということも大切です。
点数が取れないということから、

「何か良い方法は無いか?」
特許法をしっかりやらないと」
「やっぱり条約の点数が悪いから条約を今からやろう」
著作権法が1点だったから今からまとめよう」
「模試まとめを作っておかないと」

色々と焦ってしまうのですが、基本「今までやったことを踏襲する」ことが大切です。
よく、入門生等には「直前やることが無くなる&ぶれるので、早い段階から対策を立てておくこと」と話をしています。

で、言われているときはピンときてなく・・・って状況ですよね。
毎年そんな感じです。
今更言っても仕方ないですから、勉強法を考えて乗り切りましょう。
ポイントは「時間を極力無駄遣いしない」ということです。


さて、今回は先日の過去問集の使い方について、質問がありました
(これ以外にTwitter等でもありました)

書き込みの下線部分が○×の判断となる個所だと思います。
本試験の時に、この下線部分を見つけるには、どのようにすればよいのでしょうか?(中略)
そこで、本試験でも通用するようになりたいので是非教えてください。

結論から書くと、ブログで回答するのは難しい(というよりほぼ不可能)ということになります。
そもそも、勉強法に関する個別具体的な質問については、かなり回答が難しいのです。

以下、その理由です。

受験生の力量が解らない

まず、ご質問をされてきている人が現時点でどれ位の力があるのか
また、どのような勉強法をしてきているのかが判断出来ないという点があります。
そもそも勉強法に正解はない為、どのやり方がベストか解りません。

実際Twitterやブログでの回答やアドバイスは、受講生によって回答内容が違います。
「過去問をやった方が良い」という場合もあれば「過去問は最低限」と伝える場合もあります。
また、「過去問後回し」ということもあります。

それは、受験生の環境が異なるためです。
現時点で勉強時間が取れる人、取れない人。
今まで勉強時間が取れてなかった人、取れていた人。
初めて受験する人、2年目、3年目の人。
環境が違う以上、「XXして下さい」と一律には回答できません。

ブログに色々書いているのは、10個書いて1個くらい参考になればと思って書いています
10個の中から1個を選んで欲しいということです
ただ、その10個の中でその人にとってどれがベストの1個かは、こちらでは解りません

ということで、受験生を知らなければ、適切な回答ができません

自分の方針が伝わらない

指導方針は講師によってもバラバラですし、受験生についてもバラバラです
この中で、自分で「あっている」勉強方法を取捨選択していく必要があります

前に「受験生を知らないと回答できない」と書きました
ただ、これも少なくとも自分の講座を取っている受講生であれば、まだいくらかは解ります
なので、受講生のご質問であれば、大きく外れることは無いので回答することが出来ます
通信の受講生さんはそんな状況で回答しています

ただ、通信の受講生さんも、勉強をつぶやく、質問をすることを多くして頂くことに
だいたいのレベルがつかめてきます
そうすると、こちらとしても適切なアドバイスをしやすくなります
だから、Twitterを活用して下さいと話をしています

こういう状況ですので、受講生さん以外は回答することが難しいのが実情です

立場上答えにくい

これはこちら側の話で恐縮なのですが・・・
自分が仮に単なる弁理士で、純粋にブログだけやっているのであれば好きなことも書けます
それは誰にも迷惑がかからないからです

ただ、LECで講師をしている以上、こちらの発言で他の先生に迷惑がかかる場合があります
それは、こちらが言ったことを更に他の講師に質問する受講生がいるためです
これが他社であればまだしも、同じLECだと質問された講師もとても困ります

全員がそういう訳ではないのですが、今までにそういう話があったために
自分の受講生以外に対して、色々言いにくいという事情はあります


ということで、せめてガイダンス等で直接質問して頂くしか有りません