いくつあるか問題の問題

昨日Twitterにちょこっと書きましたが・・・

「いくつあるか問題」が今年は34問出題されました。
さすがに多すぎる気がします。

いくつあるか問題は、1枝でも間違えれば「×」となります。
5枝あるうち、全部解らなかった受験生も、たまたま1問間違えた受験生も「×」です。34問がいくつあるか問題ということは、170題は正確に解答しろといっているのに等しい出題です。

学校の期末考査等であればそれも有りかも知れません。
しかし、国家試験として、そこまで要求するのか?という気持ちがあります。
そもそも、いくつあるか問題が公平な出題方法なのか?と考えさせられます。

実際、普段見ていて「この受講生は力もあるし、まず合格するだろう」という受験生が、点数が届かないという事態が頻発しています。

弁理士試験は、もともと口述試験で4割落としたり、短答試験で急に合格者を減らしたりと、方向性が安定しません。
出題傾向も、今回条約としてマドプロが出題されていませんが、これって「マドプロは弁理士として知らなくて良い」という意味なのかと考えてしまいます。

出題者側も、単にいくつあるか問題を増やして「ほら間違えた」という出題の仕方ではなく、出題傾向を工夫したり、問題を工夫することで合格者を絞る努力をすべきでは?と思うのです。

何故憤りを感じているかというと、「受かって良いレベル」の優秀な受験生がこのいくつ問題でかなりやられているからです。
そうすると、試験に受からないことで、諦めてしまう受験生が出てきてしまいます。
結果として、優秀な人材を逃すことになります。
それって、弁理士業界にとって、大きな損失だと思うのです。

こういう点を踏まえ、もう少し適切な出題内容として欲しいと、一弁理士として、一講師として思うのです。