買わない本

自分は昔から本はすぐ買ってしまいます。
受験生時代も結構基本書、参考書は買っていました。
買うのであって、読むのとは別なのですが・・・ただ、一応買ってしまうという感じです。

今も基本書等が発売されれば割と買っています。
勉強されると解ると思いますが、知財関係の本って高いのです。
多分部数が少ないからだと思います。
以前司法試験受験生だった友人が弁理士に転向したところ、最初の感想が「基本書高い!」でした。
本にも寄りますが、民法会社法といった一般法の本は割と安いのがあるからです。

ところで、何人かの方に「四法対照の落とし込みをどうやるか見本をみたい」とご質問を頂いております。
確かに見本があった方がいいですよね。

上述したように、自分は色々な本を買いますし、法文集も発行される度に購入しています。
しかし、四法対照・・・これだけは殆ど購入しません。
理由は見ないからです。

受験生(特に短答組)で四法対照を使う割合は多いと思います。
口述模試でびっしり書き込みをした四法対照を利用される人もときどきいます。
さすがに口述ではまずいかと思うのですが(口述対策は、論文時の法文集をご利用下さい)
短答、論文関わらず普段の勉強には有効活用されていると思います。

ただ、ふと講義を思い出して欲しいのですが・・・
講師が四法対照を使っているというのはあまり見たことがないと思います。
理由は、もう条文の構成が頭に入っているからです。

四法対照は、自転車でいうところの補助輪のようなものだと思っています。
何回も転んで練習するのも良いのですが、最初は補助輪をつけた方が安心でしょう。
それが四法対照です。皆さんの条文の知識を支えています。

そして、論文合格レベルくらいになると、もう自転車に乗れる実力です。
だから補助輪がいらなくなります。

そして、補助輪付きの自転車って乗れるようになってから乗ったことありますか?
あれ、すごい怖いんです。
微妙にバランスが取れない。

それと同じで、四法対照も条文になれると今度はちょっと見にくくなります。
普通に法文集から準用条文を探した方が早かったりします。
なので四法対照を使うことはないのです。

その上、自分も受験生時代の四法対照はもう持っていません。
結果として、なかなか「見本」となるのがお出しできないというのが現状です。

ということで、学習コンパスの中で話すこと考えます。