短答解法の問題について

ご質問がありましたので、お答えします。

甲は、自らした発明イに係る商品をインターネットを通じて販売したときであっても、その販売の日から6月以内に発明イについて特許出願をすれば、発明イについて特許法第30条第2項の規定の適用を受けることができる。

これについて、仮に弁理士としてクライアントから相談を受けたら何と答えるかです。
「○」か「×」のどちらかでしか答えられないという状況です。
(実際クライアントに答えるのに、ぐだぐだ仮定して伝えるというのは親切ではありません)。

さて、この場合、当然「出来る」という事になります。
ただ、手続をする場合は、証明書面を提出したり所定の手続は必要になります。

仮に、これを「出来ない」=「×」と答えた場合、クライアントは出願しない=出願出来ないということになります。

「いやいや、手続をすれば出来る場合があるんですよ。」
「じゃあ出来るじゃないか。」

というやり取りになります。

例えば、病気になって先生から「腫瘍が見つかった」と言われます。このとき、「治るか」「治らないか」と聞いたときに、

「治りませんね。」

と言われたらびっくりしますよね。

「いや、手術すれば治りますけど」

って言われても、「だったら最初から治るって言ってよ」という気持ちになります。

質問者の方は、

30条3項のその旨の書面と証明書を提出しているか不明なので、30条2項の適用を受けられるとは言い切れないと思い、×と考えたのですが、正答は○でした。

とのことです。

問題文をよく読んで欲しいのですが、問題文で「常に出来る」と書いてあれば「×」でしょう。しかし、「出来るか」と聞いているのであれば出来ることになります。
それは、上記の「病気が治るか」と聞いた場合と同じです。

「手術しなくて放置していれば治らないから治らない」

て結論は少し無理があります。しかし、

「腫瘍が常に治るかといわれれば、治療しなければ治らない。」

ということになります。

微妙な問題ですが、もし人に聞かれたらどう答えるべきか、問題文はどのように問われているのかを確認して頂ければと思います。

質問の回答タイミングについて

ご質問については、タイミングによって直ぐに返せる場合と、返すのに時間がかかる場合がございます(一応最長でも1日程度では返したいと思っています)。
今回は、1日経たずに同内容の質問が来ましたので、お急ぎなのかと思い、緊急に回答しています。

他の質問の人の回答は進んでいるのに、ご自身の回答が無い場合は見落としている場合がございますので催促して頂いて構いません。
それ以外は、時間的に返せなていない状況です。
大変申し訳ございませんが、しばらくお待ち頂ければと思います。

ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。