404特許

404というと、「ページが見つかりません」というイメージが強いですね。

さて、ノーベル賞の話題で連日盛り上がっています。
良い話題ですから、盛り上がるのは良いと思います。

やはり、中村先生については、特許絡みの話題になるときも多いです。
発明したのに2万円しかもらえなかった!という部分が一人歩きしている部分がありますが・・・やはり話題性はあります。
企業側(日亜化学)としては、当然開発費も投資していますし、特許だって単純に取れたものでは有りません。
そういう労力を主張したい気持ちも分かります。
それぞれの思いがあると思います。

しかし、もう一人の登場人物・・・特許の権利化を担当している弁理士の話題になることは殆どありません。
今回の代理人を見てみると、地元の特許事務所の弁理士さんが担当したようです。
良い特許を作るには、当然弁理士の対応も重要です。
発明は発明者がします。
しかし、それだけでは特許になるかどうか解りません。
特許を作りだすのは弁理士が相当関わっているのです。

何百億の利益を生む特許であっても、弁理士は規定報酬以上をもらうわけでは有りません。
メインで日が当たることも有りません。
そもそも、一般の人が弁理士自体を知らないことも多いのです。

では悲しいのか?と言われるとそんな事はありません。
きっと担当された弁理士さんも、世間の注目を集めなくても誇りに思っていることだと思います。
評価されるため、目立つために仕事をしている訳ではないからです。

といっても、いつかこういうときに「この弁理士さんが担当して特許になった」という感じで
弁理士が注目される時代が来たら良いなとは、ちょっとだけ思います。
そうやって弁理士という仕事に注目が集まることが、業界として良い方向に向かうと思うからです。