発表から一夜明けて

最終合格発表から一夜明けまして、やっと「合格」の実感がわいてきた人もいるでしょう。
「合格」の嬉しさをしばらくかみしめましょう。

そして「うらやましい」と思った人、「くやしい」と思った人も多いはずです。
「来年こそは!」って気持ち、とても大切です。
今年の合格者をみつつ、その気持ちを来年の合格につなげていきましょう。

さて、経済産業省のWEBに今年の弁理士試験の結果がアップされています。

志願者数 6,216人 (前年度 7,528人)
受験者数 5,599人 (前年度 6,784人)
受験率(受験者数/志願者数) 90.1% (前年度 90.0%)
最終合格者数 385人 (前年度 715人)
合格率(最終合格者数/受験者数) 6.9% (前年度 10.5%)
最終合格者平均受験回数 3.86回 (前年度 4.80回)
合格者平均年齢 36.4歳 (前年度 38.9歳)
合格者女性比率 23.1% (前年度 19.6%)

合格率7%弱となり、かなり厳しい戦いとなりました。
しかし、合格者の平均受験回数は減少しています。

実際論文試験の合格者も、初受験者の合格者の数は昨年とあまり変わっていません。
これから何が解るかというと、「試験に出るべきところをしっかりやっている」人は合格しているのです。
1年目、2年目の受験生が判例、学説を勉強できるかというとかなり難しいのです。

では、みんな「天才」なのかといえばそういうわけでは有りません。
結局短期で合格する人は、あまり手を広げず、「試験に出る範囲」を確実にすることで合格につなげています。
逆に受験回数が長くなると、「試験」という部分から離れることも多いのです。

昨日特許庁で話した合格者も、講座としては自分の入門講座しか取ったことが無い受験生でした。
何故1〜2年目の人でも受かるのか?
それを考えると、自ずと「今何をすべきか」ということが解る気がします。

受験生の多くは「受かりたい!」気持ちの裏返しとして焦りが出てしまいます。
しかし、そういうときこそ肩の力を抜きつつ、やるべきことをしっかりやることが大切です。