刑事コロンボ

講義でもちょこちょこ話す事もありますが、刑事コロンボが好きです。
コロンボ警部が犯人を追い詰めていく過程が見ていて本当に楽しいです。

個人的には「死者の身代金」「ハッサン・サラーの反逆」「逆転の構図」辺りが好きです。
「死者の身代金」は最後の空港で大金を目の前にコーヒー代を払えないコロンボ
「ハッサン・サラーの反逆」は外交官特権を覆してでも逮捕しようとするコロンボ
そして「逆転の構図」ではまんまと犯人が引っかかるところが好きです。

ただ、一番好きなのは「2枚のドガの絵」です。
一番最後で、コロンボが手袋をしているところ。
コロンボらしい解決だと思っています。

コロンボを見ていて思うのは犯人は色々な工夫をするのですが、結局殺人に関しては素人ということ。
コロンボは多くの殺人者を見ている訳ですから、ちょっとした仕草から犯人かどうかの見分けがつくのだと思います。
本人は「ばれない」「いつもどおり」という仕草が、コロンボからみると「違和感」を感じるのです。
これは、コロンボの中に「比較対象」があるために出来ることです。
これが素人とプロの違いです。

論文答案や勉強も同じです。
受験生が「これだ!」と思って書いても、講師側から見ると「違和感」を感じることは多々あります。
それは「自分」の答案だけを考えているのに対し、講師や試験委員は「比較対象」があるためです。
講師や答練で指摘されることが全て正しいかは解りません。
ただ、それなりの「違和感」を感じて指摘されているのです。
あとは、その指摘を自分なりに咀嚼し、反映させていくということが大切です。
このとき、たくさんやろうとしても消化不良になります。
1つずつ、確実に問題点を潰していくのです。


と、少しはまともな話になった気がします。