問題文に対応する

論文答案を見ていてい思うのですが、論点を落とす、落とさないというのは仕方ないと思っています。
これは訓練だからです。
最初から書けるのであれば、答練もゼミも講座も不要でしょう。

しかし、誰でも対策が容易なことは、確実にして欲しいという気持ちがあります。

まず、「問題文」をよく読んで、「問題文」と答えを揃えて欲しいのです。
例えば、「補正が不適法になる場合について」と問われているのに、回答に一切「不適法」という言葉が出てこないのは、どう考えても「おかしい」答案であって、誰でも防ぐことが出来るミスです。
受験生は、「判例が書けない」「審査基準が解らない」というのを気にしますが、これらはたいしたことでは有りません。
もっと「誰にでも出来る」ことが出来ていないことが多いのです。

「誰にでも出来る」といえば、自分の講座では繰り返し伝えている「問題文の言葉を使う」という点も、誰でも容易に対策が出来る話です。
だって、問題文に出ている言葉を持ってくるだけなのですから。
実際見てみると、大きく題意を外した答案って、問題文の言葉が使われていないのです。

問題文を見れば書ける内容、条文を確認すれば書けた言葉。
これらのミスはちょっと悲しかったりします。
確かに問題文の言葉を使わなくても、正解となる場合があります。
しかし、それは「問題文の言葉を使った」答案作成が出来た上での話です。

一つずつ消し込めば出来るはずですので、確実に出来るようにして下さい。
これが出来ると、答案で大失敗をしなくなるはずです。
まずは、「とりあえずそこそこの答案が書ける」レベルを目指すのが大切だと思います。