目立たない答案

論文試験の答案は、基本的に「目立たない答案」が良いと思っています。
当たり前のことを、当たり前に記載して、条文の記載・青本の記載に沿って記載してある、
そつなくこなしている答案です(当然これは主観です)

答案を見ていると、ときどき「マニアックな論点」「実務チックな論点」を書く人がいます。
ただ、往々にしてそういう答案はどこかちぐはぐな答案です。
何か「これ知っていますよ」「こんなこと私考えたの」というアピール答案に見えるのです。

それは、試験委員(採点者)は少なくとも受験生より知識はあります。
そうすると、そういう意図が見えてしまうのです。
自分が「難しい表現は使わなくて良い」と言っているのもそういう理由です。

そういう論点・難しい表現は、逆に試験委員が戦闘モードに入る場合があります。
すなわち「ここまで書いたのであったら、これ違うんじゃない?」って余計な評価をされることです。

難しい言葉や、実務チックな論点を使いこなせる人が書くのであれば全然問題有りません。
ただ、自分が想定している受験生は、一般的な受験生であって、そんな難しい言葉使いこなせませんって人です。
だったら、もう少しやさしく、目立たない答案の方が良いのでは?と思うのです。

その方が覚える(理解する)のも楽だと思います。