選択科目

来年の弁理士試験を受験しようとしている人は、選択科目について悩んでいることかと思います。
特に、今年の試験と比べると「厳しくなった」気がするからです。
ただ、それでも旧制度(平成13年以前)から比べるとまだまだ楽な制度です。

旧制度は、そもそも必須科目が、特許法、実用新案法、意匠法、商標法、条約の5科目でした。
各2問で2時間です。

さらに、選択科目が全員受験する必要がありました。以下の41科目の中から3科目選べというものです。

憲法行政法民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、国際私法、経済学、商品学、材料力学、構造力学、機構学、熱力学、流体力学、計測工学、制御工学、建築構造学、土質工学、測量学、繊維工学、原子核工学、電磁気学、電子回路、電気機器、送配電工学、半導体工学、通信工学、計算機工学、無機化学有機化学、工業化学、物理化学、金属材料学、金属加工学、光学、薬化学、薬品製造学、農業機械学、生物化学、水産学

これがかなり厳しかった訳です。

自分も計算機工学(これはこれで大変)は選べるのですが、後が難しい。
当時の通信工学はどちらかというと無線系だったので、ちょっと専門外。他の理系科目はもっと苦手で解けず。
1つは当時人気の高かった商品学(これはヒット商品について論じる試験でした)を選ぶにしても、もう1つが選択出来ないのです。
(結局好きな刑事訴訟法とか勉強していました)

こんな絶望的な状況ですが、やはり文系弁理士さんも合格していました。
自分の知り合いとかは、民法民事訴訟法、商品学だったと思います。

民法やるなんて大変!」って思っている人も、旧制度から比べると・・・って少しは気を楽にしてもらえればと思います。