問題のための問題

短答試験を見ていると、「問題のための問題」というものがあります。
現実的にはあり得なさそうな手続なのですが、条文の理解を聞いているために出題されているものです。
実際、「そういう手続をしてはだめですよ」という意味もあると思いますので、全く無駄になるとは思いませんが・・・
受験生としては「特許法の感覚」等で解くと間違える問題です。

全然違いますが、自動車の運転免許の学科試験で、次のような問題があります。

安全地帯はいかなる場合でも進入してはならない。

この問題というより、安全地帯を覚えていますか?てなりますよね。
安全地帯といっても玉置浩二ではありません。
白線と黄色線で囲まれた領域です。
(例えば、これ

この領域についての進入は条文上例外規定が有りません。
したがって、いかなる場合でも進入してはならないとなると「○」になるのです。

しかしです。
例えば、右側に安全地帯がある場所を走行中に、左側を走行中の自転車が急に転倒したと考えた場合。
安全地帯には誰もいなく、ここを使って避ければ事故にならないとなれば、やはり入ってしまうでしょう。
「安全地帯は入れないのでぶつかりました」では、現実問題としては困ると思います。

ただ、試験問題は知識を問われているので「進入しない」で良いのです。