質問に対する答え

質問に対して答えを言うのは、知っていればそれ程難しくありません。
答える方もその方が楽なのです。

受験生に「なんで間違えたかを考えることが大切」と言っているように、自分も質問者に対しては「なんで間違えているのか」「なんで質問があったのか」を考えています。

A1の質問に答えがBと教えるのは簡単です。
しかし、それだけでは問題がA2に変化したら答えられないのです。
そうならない様に誘導をしているつもりです。

A1の質問(疑問)に汎用性がなかったり、試験的に重要でなければ結論だけ教えています。
でも、上位概念のAになるのであれば、Aに対する疑問を解消する必要があります。
そこまで理解すれば、どのような問題でも解ける力になります。

講義でもその辺は意識しています。
ただ、受験生は「結論」を取りがちです。
大切なのは「過程」だと思っています。

ちなみに、受講生同士の教えあいでは、どうしても「答え」を教えてしまいます。
そうすると、質問者は「分かったつもり」になるのですが、本質的に理解していない場合もあるのです。
(とはいっても、教える方も勉強になったりするので、教えあい自体は悪く無いとは思っています)

ときどき「結論」を急いで知りたがる人もいます。
そうすると、自分の質問に対する回答は回りくどく感じるかも知れません。
しかし、そのような意図がありますので、ご辛抱ください。