「事案から学ぶ!ストーリーリンク道場」について

LECの年末年始企画が今回も色々あるようです。
自分も「ストーリーリンク」という講座を担当します。
昨年は「ビックリンク!」という、「申し込む名前が恥ずかしい」と受講生に言われた講座でしたが、今年もリンクシリーズです。

いつも自分の講座は「何をやるか予測がつかない」と言われるのですが、今年は事案のストーリーに沿って、「どのように条文を使っていけば良いか?」というのを学習します。
構成としては、以下のようになっています。
(一応、仮案なので、変動する可能性は有ります)

1.新しい製品を開発!
2.出願するために検討すべき事項
3.外国出願の検討
4.国際段階での出来事
5.日本での権利化を行う
6.他社が実施している!
7.拒絶理由がやってきた
8.悪夢の拒絶査定
9.特許査定(審決)
10.他社がライセンスを申し出てきた
11.X社が実施している!
12.訂正審判
13.無効審判の請求
14.特許無効へ・・・
15.侵害訴訟
16.侵害訴訟決着
17.X社の逆襲

普段の学習では、条文や制度毎にブツ切りで学習することが多いと思います。
しかし、弁理士は全体の流れを見て仕事をしています。
一つの発明が権利化され、権利行使をする、ときには無効審判を請求され、戦っていく!
そんな流れをこの講座で学んでもらいます。

そして、各条文がどこで使われるのか、そもそもその条文はどのような趣旨なのか。
今回はA制度を使っているけど、仮にB制度を使うとどうなるのか?
2つの制度のメリット、デメリットは?といったことをドンドン掘り下げていきます。

内容的には特許法のほぼ全領域だけでなく、PCTはそれなりガッツリ、実案、意匠、商標についても重要なところは可能な限り触れる予定です。
(単純に関連規定としてガンガン聞いていきます)

1日しか無い講座ですので、単に知識の整理では面白くないと思いました。
2016年の勉強の指針になるような講座にしたいと思っています。
そして、本講座で事案を疑似体験してもらい、例えば論文試験等の場面イメージを作り出せる力、短答・口述試験で条文の知識を芋づる式に呼び出せる力の基礎を作れればと思っています。
そして、それらの力が「暗記に頼らない勉強」につながっていくと思っています。

正月休みで、人によっては4日から仕事でつらい日だと思います。
しかし、「3日から勉強してしまった!」というのは、きっと2017年の勉強のスタートを切るにはよいきっかけになると思っています。

なお、講座ではドンドン当てて行く予定です。
自分の講座を取ったことがある人はご存じだと思いますが、当てられて「分かりません」は禁句です。
「正解」が分からないのは受験生だから当たり前です。
間違えて、恥ずかしくて・・・でもそうやって「力」になっていくのです。
また、ドンドン当てていく関係で定員も少なく設定されています。
悩んでいる人は、早めのお申し込みをお願いします。

「論文試験の事例が思いつかないから力をつけたい」
「短答試験で要件を読み落とさないようになりたい!」
「条文なんて覚えられない!」

というまじめ(?)な方から、

「正月3日から頑張るぞ!」
「正月ボケを当ててもらって直したい!」
「次の日仕事という憂鬱を誤魔化したい!?」

というメンタル系の方まで、お待ちしています。