勉強大好きな人

口述試験が終わったにもかかわらず、何か燃え尽き症候群という人もいれば、「何かしなきゃ!」って人もいるようですね。
みなさん勉強好きなんですね。
本当に驚きです。

基本的に語学力+技術力を磨くという方向性もありますが、他には弁理士試験のときに「不要」とされていた勉強をすると良いと思います。

一番お薦めは「審査基準」をしっかり読むことです。
特に特許の審査基準と、今は特許の審査ハンドブックの附属書に移った具体例等を見ると良いと思います。

次に、外国法の手続です。PCTは受験に乗り切るためだったと思いますが、しっかり知っている方が便利です。
併せて、米国、EP、中国等の各国の審査制度は知っていて損ではありません。

審査制度を知っていると、日本の明細書作成においても、何に注意するかが解るからです。
自分の事務所の机には、ぱっとみると以下の本が並んでいます。

日米欧中に対応した特許出願戦略と審査対応実務 改訂版

日米欧中に対応した特許出願戦略と審査対応実務 改訂版

制度全体の本ではありませんが、対応関係は解りやすいと思います。

商標も審査基準です。工藤先生の本が詳しくてよろしいと思います。

実例で見る 商標審査基準の解説 第八版

実例で見る 商標審査基準の解説 第八版

新しい審査基準までは対応していませんが、かなり詳しく書かれているので参考になります。

あと、合格するまでは「自分は特許は」とか、「商標はやってないので」というのが通用します。
しかし、弁理士となった以上、詳しい話は別としても、最低限の知識はある前提です。
なので、今後特許(商標)をやりたい人は、逆に商標(特許)の勉強するということは必要です。

また、今後受験機関に関わっていくつもりがある場合か、何らか研究をしたいという場合を除いて、
いわゆる基本書より、実務に近い本を読んだ方がよろしいかと思います。

さて、口述試験が終わった人が、「勉強したくて仕方ない!」って人が散見されたので書きました。
上記内容の反対解釈をすると、受験生が試験を合格するためには、基本不要な勉強となります。
(不要というより、もっと重要なことがあるということです)