短答5日前〜志願者数〜
いよいよ5日前です。
さて、昨日特許庁から弁理士志願者数が発表になりました。
一般受験生だけみると、昨年が8,645人に対して今年が7,839人。806人減っています。受験生にとっては好ましいこと?かもしれませんね(受ける人が減れば落ちる人が減ります)
この人数の減少って何でだろう?と、考えたときに面白いことになっています。以下、勝手な予想です。
受験回数等内訳
受験回数 | 2011 | 2012 | 増減 |
初回 | 1868 | 1,547 | ▲321 |
1〜5回 | 5,128 | 4,604 | ▲524 |
まず、受験回数の少ない人が激減しています。実際6回以上受験している人はほぼ同じか微増です。1〜5回とアバウトな枠ですが、初回受験者の減少をみると、多分1〜2回の人がかなり減っているのでは?と思ってします。
この数値から見ると、新しい人の受験控えの状態が起きてるとも言えますが、「とりあえず受けてみよう」という受験生も減っているのではないか?と思います。
短答合格回数等内訳
合格回数 | 2011 | 2012 | 増減 |
0回 | 5,687 | 4,839 | ▲848 |
1回でも短答合格している人の受験回数は減っていません。すなわち「諦めた」人が多いということになるのでしょうか?資格試験は自分が諦めなければ必ず合格出来るものです。ちょっともったいないと思ってしまいます。
年齢別内訳
年齢 | 2011 | 2012 | 増減 |
20代 | 1,710 | 1,449 | ▲261 |
30代 | 3,573 | 3,139 | ▲434 |
40代 | 1,942 | 1,844 | ▲98 |
30代前後の人の受験者が激減しています。おそらく、既に仕事がある人が「別に受けなくてもいいや」と考えている結果かも知れません。これは、次の職業別内訳を見ると解ります。
職業別内訳
職業 | 2011 | 2012 | 増減 |
会社員 | 4,393 | 4,033 | ▲360 |
特許事務所 | 1,842 | 1,647 | ▲195 |
学生 | 415 | 337 | ▲78 |
有職者の受験者数を中心に減少しています。学生も少し減少していることから「慌てて受験することがない」と考えているのか、他の道を選んだのかもしれません。
結論
私見ですが、おそらく「絶対弁理士になる!」という層は、それほど変化がないと思います。「とりあえず弁理士を受験して見よう」「少し過去問やってみて受けてみよう」という「とりあえず受けてみました」という志願者が減っているのではないか?と思います。
そもそも「とりあえず受けてみよう」という人は、合否に関わって来ないことが多いので大きな問題はありません。脅かすつもりではないですが、「人数が減っているから」楽になったという訳ではなさそうです。