入門期の勉強

先日コメントで質問があったので、ちょっと書きたいと思います。

「何を勉強すれば良いか?」というのは一番難しい時期が入門初期と短答直前(試験直前)だと思います。
短答をはじめ試験の直前は直前過ぎてやることが解らないという状況に陥りがちです。多分論文試験を受ける人もまさに今そういう時期かと思います。もうこの時期であれば過去問の答案構成、場合によっては全文書きによる筆力の維持ということを地道にやっていくことだと思います。また、答練の問題があれば答練の問題の答案構成をするのも良いでしょう。

さて、入門初期の段階ですと、何をするか?ということになります。個人的には「テキストの見直し」+「条文の読み込み」で十分だと思っています。青本については参考に読むという感覚です。青本はああ見えて書いてあることが難しいです。
難しいというのは、解らなくて難しいというより、何を言いたいか解らないという状況だと思います。よく自分は「青本に書いてあることが良いことだと気がつけば合格レベル」と言っています。それくらい青本に書かれていること(意図)は解らないかと思います。
ということで、参考程度に見るということです。

次に、勉強のしやすさと言えば「短答過去問」になるのですが、この時期短答過去問がわかる人はよっぽど才能に恵まれている人だと思います。短答過去問は本試験=最終目標であって、今はやり方を覚えた時期です。

「ボールが来たら、こうバットを振ってたまに当てて下さい。あとは右に走って下さい。」とやり方を教わったからと言って、いきなりプロ野球をやるようなものです。それは無茶です。練習が必要だからです。

となると、今の時期はあまり無理されない方が良いかなと思っています。逆に色々なことに興味を向ける時期が今です。もし、時間があるのであれば、一般的な書籍を読むのも良いでしょう。例えばこんな本とかです。

知的財産 こんなトラブルに巻き込まれたら

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書店に行くと、試験向けでは無く「一般向け」の知財関係の本や、著作権関係の本が売っています。これらの本を軽く読むと、だいぶ違った知識が身につくと思います。