青本の色分け

昨日は青本の分冊について書きましたので、今日は青本の色分けについてです。

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第19版〕

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第19版〕

青本も条文と同じで、ただ読んでいるだけでは眠くなってしまいます。かといって、元々高い本ですから、何かマークするのはもったい無い気もします。といっても、読まなければ宝の持ち腐れです。

マークをしながら読むと、自分は頭に入りやすかった(少なくとも読み落としはなかった)です。例えば、以下の様な色分けをします。


ピンク色

「条文の要約」。青本って必ず一言で「○○について規定した」「○○に対するものである」のような定義が最初に入ります。一言で言うとどういう条文なのか?と見直すときに便利です。したがって、先ずこの部分を「ピンク」で塗ります。これを1回回します(ピンクだけ塗っていきます。)

このとき、色々な色を最初から塗らないのがポイントです。色を分けて塗ることにより、スピードを上げて、かつ、読む回数を増やすことが出来るからです。

オレンジ色

「趣旨」。意外に塗りやすいのが趣旨です。オレンジの部分は論文の理由付けや、口述対策として使えます。

黄色

「規定」「定義」。規定や定義、基本的事項の説明等です。特に上の「オレンジ」につながっていく箇所を意識して読むと良いと思います。これが条文の理解となります。

水色

「例示」。具体例です。時々短答試験で聞かれたりします。重要ではないのですが、押えておきたい記載です。

緑色

「発展的事項」。趣旨の中でも条文と関係無い趣旨、また判例等の記載になります。「これって、短答試験で聞かれるかも?」ってところを塗っておきます。受講生に質問すると多くの人が答えられない箇所です。
最近は試験に関係ないところを塗っています。例えば旧法の記載等です。ここは無視していいやという箇所を緑にしています(写真の箇所とは異なります)。試験に出そうな箇所も最近は黄色で塗っています。[14/09/05追記]

その他

自分はだいたい5色までです。例えば、改正前の規定を茶色とかでマークしても良いのですが、結局マークすると目立ってしまいます。そうすると、重要な箇所が見えにくいので、自分はマークしないようにしています。
旧法についてはマークしないというやり方もあります。この辺は受験生のやりやすい方でよろしいかと思います[14/09/05追記]
されに、これに「短答試験で問われた箇所」をアンダーラインすることにより、「短答」〜「口述」まで使えるオリジナル青本が完成します。単にマークする作業ですから、仕事で疲れたときでも出来るのではと思っています。

ポイント

まず、「律儀にやり過ぎない」ということです。実際読んでいて「何塗ろう」ってことは多いです。そこで悩むより「えいや」と塗ってしまう方が良いと思います。条文の理解が目的で、塗るのが目的ではないからです。

また、上にも書きましたが「条文毎に完成させる」というより、「色毎に完成させる」というイメージの方が良いと思います。例えば、条文毎に完成させる人は、塗り終わっても1回しか通して読んでいません。しかし、色毎に塗っていくと、色数だけ読み返す事になります。その辺はバランスを見て色々とチャレンジしてみて下さい。