基本が大切

春のガイダンスや、今までの受験生と話していて感じることについて(ちょっと厳しめです)

試験を何回か受験しているという人(短答試験に中々受からない人)に共通していることは「基本的な知識が抜けている」という点です。おそらくご自身としては勉強を何年もしてきているので、だいたいの事は解っていると思っている方が大半です。

しかし、話を聞いてみるとやはり基本的な知識が抜けています。正確には、知識というか理解が出来ていないという状態です。その理解出来ていない部分、抜けている部分は人それぞれです。ただ、勉強が進んでいる分、「抜けている」箇所が見えにくいのです。

初学者であれば、まんべんなく勉強していきます。しかし、3〜4回受験すると、もう基礎(と思われる部分)はそれなりに出来ているので、基本的な部分の勉強がおろそかになりがちです。

例えば、真っ白な紙に黒い点を1つ書いたら直ぐに解ります。これが初学者の段階です。しかし、勉強が進むと知識が色々入ります。紙にはごちゃごちゃと文字や絵が描かれます。そのごちゃごちゃした状況で黒い点を1つ探すというのは至難の業です。

「今目のごはん」

という誤字。上の文章なら直ぐわかりますよね?ただ、例えば新聞1日の中から、上の誤字1箇所探せというのは大変です。勉強が進んでくるとまさにこの状況なのです。

正直、一度入門講座を再受講すると、実はすっきりすると思うのですが、勉強を3〜4年以上やっている人は、さすがに入門講座を再受講したりしないでしょう。だから、ずーっと理解不足の点がそのままになってしまいます。なので、「勉強しているけど点数は取れない」という状況が続きます。


3回受験して結果が出ていない場合、基本レベルまで一度戻る必要はあります。3回受験して合格していない場合、基本的な理解が出来ていないことが大半です。


短答試験の直前時期ですが、一度基本に立ち返るタイミングというのを考えてみることは本当に大切だと思います。