質問の回答2

やはり質問の回答となります(日記の日付が前後しています)

馬場先生、お久しぶりです。入門講座受講生でした。直前期で焦っています。条文や趣旨に頼らず、問題文の意味内容から○×判断する方法を教えてください。模試では39にとどかず、思い出せなかったり、迷ったりして時間が足りませんでした。問題分の意味内容から○×判断できれば時間短縮になると思うのですが...。

お久しぶりです。短答試験頑張って下さい。さて、結論から申し上げると・・・それは「無理」です。

「条文や趣旨に頼らず」回答が出来るのであれば、勉強する必要が無いということになります。どのような問題であっても、「条文の知識」が無いと回答を導き出すことは出来ません。
講義やブログで「覚える必要は無い」ということを書きますが、全く覚えなくて良いという訳では有りません。例えば、「他人と同一の氏名・名称と同じ商標を出願したら拒絶となる」ということは、4条1項8号を知らなければ解けません。よっぽどの天才じゃない限り「問題文から趣旨を考えて正解を導き出す」なんて芸当は不可能です。

普段の勉強から4条1項8号については何故拒絶理由なのか?というのを「必ず」意識します。また、短答過去問についても、回答を導き出すときに「何故その理由なのか?」というのを必ず意識します。
それを繰り返すことによって、何回も問われている部分については「意識しなくても」回答が導き出せるようになります。それは知識が自分の力になった証拠です。「何故」「どうして?」という気持ちで常に考えるということです。

それは最終的には「条文を理解する」という点にあります。短答試験は「条文の知識を問う」ための試験です。条文に頼らず答えを求めるのは、残念ながら難しいと思います。