質問の回答1(条文の読み方)

参考になることですので、記事の形で質問にお答えします。

やっていて感じたのが、条文素読みはスピードアップしてやった方が良いのか、じっくりと読んだ方が良いのかということです。スピードアップして読めば、それだけ読む回数が増えます。じっくり読むと、回数は減ります。どちらが良いのでしょうか?

まず、目的が「条文を読むこと」であれば、当然「早く読む」ことが重要でしょう。しかし、「条文を読む」ことが目的ではないと思います。
仮に、100回読んでも条文を理解していないのであれば、5回読んで理解している人の方が合格する確率が高いことがわかるでしょう。したがって、ご自身が「理解できる」速度で読む必要はあります。読んだことで満足しないことが大切です。

もし、時間がかかり過ぎるということであれば、準用条文を飛ばす、184条とか明らかに時間がかかるところは2〜3回に1回にするとかの対策を取られるとよろしいかと思います。

また、過去問もやっているのですが(間違えた問題だけ)、条文を読んだばかりの個所を問われてもどうだったかあやふやになるときがあります。多分、本試験でも、どうだったかな?となることがあると思います。このどうだったかな?を防ぐには、どうすればよいのでしょうか?

「どうだったかな?」を防ぐことは難しいと思います。それが無い人は満点を取れる人です。実際弁理士でも細かい条文であれば「あれ?」と確認することはあります。

これも条文の読み込み度合い、問題の箇所、レベルによって話が異なると思います。例えば、意匠法14条を読んだ直後に条文レベルの問題で曖昧になってしまうということは、単純に条文が読めていません。条文を「見て」はいると思いますが、条文を読めていないという状況かと思います。

頻出の条文については、何故その要件があるのかという簡単な趣旨と併せて、しっかりと押えておく必要があります。3回読んで理解出来る人もいれば、5回読んでも無理で7〜8回読んで理解出来る人もいます。

「○回読んだから」という基準では無く、「理解出来る回数」を読むことを心がけると良いと思います(頻出条文を中心です)