首相がミャンマー訪問…知財関連法、支援表明へ

安倍首相、ミャンマーで最近色々動かれているようですね。「外交」をしている感じがして非常に心強いです。さて、その首脳会談の中で知財分野について協力をするとの話が出たようです。

首相は、26日に行う同国のテイン・セイン大統領との首脳会談で、各国の企業がミャンマーへ進出しやすくするため、知的財産などに関する法律の制定を支援する考えを伝える。

引用元:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130524-OYT1T01630.htm

以前ブログに書いたかも知れませんが、ミャンマーは事実上知財制度が無いのです。それらしき制度はあるのですが、特許法や商標法という名前ではないので実際無いのと同じです。

例えば商標であれば保護登録所で登記してもらう制度です。「この商標使うよ」って登記するのです。そして、登記した後に「登記したよ。みんな使うなよ」って新聞に掲載するのです。その後もアバウトで、およそ3年ごとに新聞に「まだ商標あるよ」って広告を出すという仕組みになっているらしいです。

ミャンマーの新聞ってどうなってしまうの?という興味がわくのですが、現地代理人曰く、実際そのような制度らしいです。したがって、かなり使いにくいんです。商標法自体が無いという国はかなりイレギュラーですから。

ちなみに、今年〜来年に商標法が新しく出来るらしいです。そうなると、現在登記されている商標についても再出願の必要がありそうなのですが、この辺の制度も全然決まっていないようです。何かあれば現地代理人が教えてくれるはず。

今回の首脳会談で、知財支援も決まったということ。もう少し解りやすい法制度を整備してもらえると、色々と手続しやすくなるのですけどね。
その前に、ミャンマー大使館の人(認証を担当する人)が日本語の通じる人だと更に有り難いです・・・(たまたまだったのかも)