質問の回答

再度のご質問についてお答えします。

質問するのにはドキドキしていました。
理由は、馬場先生の受講生ではないことです。でもLECの受講生だったので質問をしてもよいだろうと思って質問しました。

ここはLECの講師としてではなく弁理士として更新しているところですので、受講生か否かはあまり気にしないで下さい。
最近は見に来てくれている人の層が受験生中心ですので、中々試験以外の事は書けなくなっていますが・・・

そもそも、質問は、他にも同じく疑問に思っている人はいます。
代表して聞いて頂いているイメージです(そのため、極力ブログなりツイッターでの質問をお願いしています)

(1)趣旨の理解には、青本または論文アドバンステキストのどちらを利用した方が良いのでしょうか?
青本だとすると、全て読んでいくことは非効率で時間がもったいない気がします。効率的な青本の読み方があれば教えてください。

個人的は「覚えやすい方」でよろしいかと思います。
受験機関のテキストの方がまとまっていて覚えやすいと感じれば受験機関のレジュメ、青本の方が筋が通っていると思えば青本の記載で覚えて下さい。そのとき、「何故そうなるか?」という視点は必要かと思います。
例えば、レジュメでは「審査の迅速化のため」と書いてあったりしますが、何故審査の迅速化につながるか?という疑問点を持つことです。

(2)趣旨の理解ができていると、本試験を時間をかけずに正確に○Xが判断できるようになるのでしょうか?

趣旨が理解出来ていると、解らない問題であっても、正解をたぐり寄せることが出来る効果はあります。
ただ、時間を早く解くスキルは記憶力(判断力)が必要となります。

自己分析ですが、短答試験のパターンは2つに絞られると考えています。
(1)条文を暗記していれば取れる問題
(2)時系列の図を書かないと取れない問題
だと分析しています。

確かに条文を覚えていれば解けるのですが、「暗記」かと言われると何とも言えないところです。

そして、(1)の問題数が圧倒的に多いと感じています。したがって、条文暗記に時間を費やしてきました。趣旨から解くことをやった年度もありましたが、時間が足りず、60問全て目を通すことができなかったという経験と自己分析から条文暗記に切り替えました。

勉強の仕方は個人により合う、合わないがあると思います。
暗記による勉強が出来るのであればその方法で進めた方が良いと思います。
逆に勉強法がぶれる方が成績に直結しません。

条文の暗記については、自分の考えは上記に書いた通りです。

問題の解き方について、もっと具体的にご指摘していただけないでしょうか?私は1つの解き方しか知らないからです。解き方のレパートリーが増えれば、それだけ武器が増えると思います。

かなり包括的な質問過ぎて、回答が難しいところです。
1つの記事で10行位で記載出来る解き方があるのであれば、皆さん短答試験で苦労されないと思います。

例えば、[1]の全ての枝の解き方は本試験対策のためにどのようにすればよいのでしょうか?

[1]は、質問の意図から平成25年の短答試験1問目についてだと思います。
しかし、これを全部解説するのは時間的に難しいです。申し訳ありません。
講座でも短答1問で10分以上かかる解説量です。

ただ1つだけ。色々とご質問を頂いており、真剣に合格を考えているかと思いますので、辛辣ですが少し書かせて頂きます。
ここで、[1]の解き方を考えるのは試験戦略上は好ましくありません。
そもそも特許法総則であり、正答率も低い問題だからです。
仮に、一例として[1]を取り上げたとしても、まずそこから攻めて行くという勉強方法が効率的ではありません。
「単にたまたま聞いただけだよ」って受講生の方はお思いですが、合格される方はその辺から考え方が違っていたりします。

合格される方、合格されない方を見ていると、この勉強のスタンス(入り口)が違っていたりします。
「とりあえず」「何となく」というスタンスでは中々力がつきません。

今回は、単純に「1問目なら」という意味で聞いている事は重々承知しております。
ただ合格される人、力のある人は違ったアプローチをしているということだけお伝えしておきます。

文末の結論から読み始める等、読み方に工夫する点があれば教えてください。

これも同様で、単純に「○○すれば劇的に変わります」という方法はないと思った方が良いです。


ところで、合格体験記とかはお読みですか?
自分が受験生時代は(今もですが・・・)、受験機関の合格体験記、受験新報の合格体験記、総て目を通しておりました。
合格者のやり方は宝の山です。
当然合う&合わないがありますが、10個読んで1つでも良い方法が見つかれば儲けものだと思っています。

色々と受験勉強大変だと思いますが、是非頑張って下さい。