論文試験で書くべきもの

論文試験って何を書くべき試験でしょうか?
極論で言いますと、過程を書く試験であり、結論というか、答えを聞かれている試験では有りません。

例えば、問題文を読んで「職務発明に該当する」と記載します。おそらく、受験生は「なるほど、問題文読んだら、この場合甲は職務発明になるな!」と思って記載しているのだと思います。

しかし、甲が職務発明に該当するということが解っているのは「当然」である試験なのです。
いや、当然というと言い過ぎですが・・・基本的に結論は解っている、あっているのです。

ある事例について、職務発明に該当するか、否かというのを問われているのは短答試験です。
そして、どうして職務発明に該当するのか?というのを聞かれるのが論文試験なのです。

それは、根拠として条文となります。
条文を問題文の事例に当てはめて、結論を導く、この過程が大切なのです。

ここをおろそかにして、「ほら、やっぱり甲は職務発明になる!」と考える人がいます。

もう一度書きますが、職務発明になるという結論は、論文試験を受ける受験生であれば解っている人が多いのです。
ここまではスタートラインだと思ってください。

あとは問題文からどのようにそれを法律に則り導き出すのか?という点が重要です。