ゼミ・講義のやり方

この間のゼミでは「音声採点」をし、受講生の人には聞いてもらえたと思っています。
答案を採点しながら、コメントや内容を音声として収録し、それを個人毎に聞いてもらうという方法です。
おそらく、採点者側が何処で引っかかるのか、どういう気持ちで採点しているのかが解ってもらえたと思っています。
元々は、個人毎にその場でコメントしながら採点したい!という気持ちがあるのですが、時間的に厳しいから思いついた方法です。
反響としては、聞いてもらえた人に取っては良かったかな?と思っています。

ゼミでも、普段持っている講義でも、自分の指導方針としては「個人」に対する指導です。
講義は集団に向けてやっていますが、やはり最終的にはひとり一人どのように話をするかという点が大切だと思っています。
結局、とれる時間、記憶力、仕事の環境・・・受験生にとって全部違うからです。

ゼミの答案は、

  • 答案における論点別の正答率
  • 答案に対するコメント
  • 答案の音声採点
  • Twitterでのフォロー

という方法をとっています。
理想は全部やることだと思っています。
しかし、これを全部並行させるのは時間的に難しく(申し訳ありません)、ある程度選択的にやらざる得ない状況です。
音声採点をすると、正答率、コメントがほぼ出来なくなるので、考えるところです。
今のところ特許法で1問をそのやり方にしようかと考えています。

自分がよく言うのは、受験機関における「合格率」というのは「0%」か「100%」なのです。
それは、自分が「合格」するか否かです。
したがって、出来るだけその人にあった内容でアドバイスしたいと考えています。
それが、インプットの講座における「学習シート」を提出してもらう事だったり、通信講座では特にTwitterで質問して欲しいと伝えている事です。

受講生も「講義に出れば終わり」というスタンスではなく「合格するまで利用する」というスタンスでいて欲しいと思っています。
自分も「講義やれば終わり」というスタンスはつまらないのです。
色々話して、苦労を聞いて、そういうのがあって「頑張って欲しい!」と思っているのです。


元々こういう考え方になったのは学習塾で指導しているときの経験です。
学習塾も教育機関なので、「クラス平均点」や、「合格率」等をこちらとして発表しています。
「今回平均点50点だから負けてるぞー」とか、「今年はA校にX名受かったぞ」みたいなことを言います。

あるとき、小学生の生徒に
「平均点は関係無いんだよね。自分が点数取らないと意味ないから」
と言われて、はっと気がついたんですよね。
学習塾としては、合格実績や合格率を宣伝として利用するけど。
生徒にとっては自分の結果が総てなんだよなと。

当然のことなのですが、指導側に回ると「全体」を見がちなので見落としていることでした。
それ以来、極力個人個人どうすべきかというのを意識するようになりましたし、それは今も続いています。

Twitterや教室でも時々受講生に厳しいことを言うこともあるのですが、「合格して欲しい」という気持ちの裏返しと思って頂ければと。

さて、来週はガイダンスが2本あります。
興味がある人は是非(後で告知します)