質問&質問

今日はゼミでした。
意匠法でしたが、先週の特許法に絡めて、実施形態(明細書)と特許請求の範囲について説明をしました。
中々理解が難しいところ。
試験的な重要性は低いのですが、説明を聞いておいた方が多分規定の流れが頭に入ると思います。
ということで、時間をかけて説明させて頂きました。

今日は最後に一気にずばばばとあてて色々と答えて頂きました。
題材は口述の問題ですが、割と聞かれると答えられないものです。
知識の確認、趣旨の理解。
口述の勉強は短答試験にも論文試験にも役に立ちます。
短答組はこの時期あまり時間をかけてやるべきではないですが。
とはいっても、条文の規定の確認にはなります。

さて、講義中に自分は色々と答えてもらっています。
何回も伝えていますが、このとき「答える」努力はして欲しいですが、「正解する」必要は無いということです。
受験生なので解らなくて当然、間違えて当然です。
習ったことが出来なくて当然です。
一度習って忘れるのが人間です。

実は、この質疑応答では「間違えた方」が記憶に残るのです。
逆に、条文やテキストをちょろちょろっと見て、それなりの答えをしてしまうと、そのことについて覚えません。
だから、多いに答えて間違えて欲しいのです。
それを「正解しなきゃ」って考えて、更に答えが出ないとかあまり良いパターンではありません。
実際、口述試験では、正誤より「何かを答える」というのが一番重要なのです。

だって、弁理士に合格したことを考えて見てください。
質問して、何も答えない弁理士・・・不安で仕方なくないですか?
もし、仮に答えて間違えても「勘違い」していたのかも知れません。
でも、「うーん」って黙ってしまう弁理士さんだったら、多分次から仕事こないと思います。

ということで、質問には自信を持って大きな声を持って答えて良いと思います。
正解している必要はありません。