特許打合せ

今日は特許打合せ(ヒアリング)で西に行ってきました。
このクライアントは毎月打合せの機会を設けて頂いており、ありがたいことです。
定期的に案件を頂けるのは技術レベルを維持する上で大切です。
少なくとも、自分のように経営者ではない弁理士であれば、この点が一番重要な気がします。
それは、件数の大小は関係ありません。
仮に数ヶ月に1件というクライアントであっても、定期的に相談・依頼があることがありがたいのです。

自分がいつも意識しているのは、「発明者のモチベーションが何処にあるのか?」という点です。
発明者は何を考えていて、何処にポイントがあるのか?という点を重視しています。
どんな発明にも、そのモチベーションの部分があります。

しかし、発明者自身は、潜在的にはある訳ですが、明確に意識していない事が多い訳です。
それを引き出すのがこちらの力だと思っています。
最初はあまり語らなかった発明者の方でも、色々と話していく内に段々話が盛り上がり、色々な事を話してくれたら成功。
そういう案件は色々と発明が広がっていきます。
なので、いつもそうなるように努力をしています。
結局、「何を書かけるか」「何を書きたいか」ではなく、発明者が「何を書いて欲しいのか」を把握することが重要です。

弁理士試験も同様です。
問題文の題意をしっかり把握し、それに基づいて「何を答案に書いて欲しいのか」という点なのです。
出題者にも必ず「これを書いて欲しい」「この知識を確認したい」というモチベーションがあります。
その点をしっかり把握した上で解答しているか?という点です。

先日調味料論点の話をしましたが、出題者が意図してない論点をぐだぐだ書いても点数にならないというのはそういう理由です。
「何を書きたいか」ではなく、「何を書くと点数がもらえるか」という視点が重要です。

換言すれば、「謙虚な受験生」が受かりやすいということです。