短答本試験における捨て問の見分け方0

質問があったのでお答えします。
短答本試験における「捨て問」すなわち、多くの人が解けないため、点差が付かない問題の見分け方です。



はっきり言いますと・・・ありません

それは、幻想です。
正確に言うと、受験生レベルでは無いということです。

我々が捨て問だと判断しているのは、過去問のパターンを抑えつつ、受講生からの質問等の加味します
そして、「多分この問題は多くの受験生は解けないな」と判断しているのです。
過去の経験に基づく、いわゆるパターン認識です。

一応、過去問をしっかり潰しこんで条文をキッチリ理解している受験生ならこの判断は可能です。
単純にその受験生が出来ない問題=捨て問なのです。
ただ、この受験生は確実に合格点が取れるレベルの受験生です。
ただ、それは一部の受験生です。
残念ながら「何か上手い方法があるのか?」と考える受験生(今回期待してブログを見ている受験生)では、ほぼ難しいと思います。

試験ではなく、皆さんの仕事ではどうでしょう?
例えば、新入社員がミスをしてトラブルが発生しました。
そのトラブルが「重要か否か」「対処はどうするか?」
皆さんは判断するでしょう。
ここで新入社員が「それって、どうやって見極めるんですか?」と聞かれたら正しく答えられるでしょうか?
まず無理でしょう。

他には株式相場、外為相場等の世界も同様です。
「株価が上がるタイミング」「株価が下がるタイミング」
これだって素人には予測できないでしょう。
一言で説明できるのであれば、相場で生活した方が楽そうです
(ついでに教えて欲しいです)

そうなると、多くの受験生はそれが解らないで受験します。
そして殆どの受験生が解らないで合格するのです。

したがって、
「自分が出来なかった問題は捨て問だった」
と考えるくらいで今の時期はよろしいかと思います。

よく「自分はできない」と悲観される人がいますが
「自分もできない」であって、みんなできないのが普通なのです。
解ること、できることを確実にしていきましょう。