模試の結果について

先日、質問というか、お問い合わせがあったのでお答えします。

先生は答練や模試では30点台だったのに本試験では40点以上の得点だったという部分です。
具体的にどのような勉強をされて、40点台まで得点をあげられたのですか?

実際自分が受験生の頃は、答練は30点を下回ることも多かったですし、直前の模試は良くて30点前半しか取れませんでした。
40点という点数は見たこともありませんでした。

しかし、本試験は42点位だった気がします(合格最低点は40点)
なお、パリ条約は「過去問ばっかりで簡単だったね」と友達に言われましたが、自分は0点でした(お恥ずかしい)
さて、ここで質問者の「どうやって点数を上げたか」という部分ですが、これは誤りです。
そもそも模試と短答試験は繋がっていません。
「模試での実力」と、「本試験の実力」は別物です。
なので、模試や答練の点数はそれほど気にしなくて良いと思っています。

例えば、2台の車があったとします。それぞれ運転手さんがついています。

Aさん
ドライブゲームではいつもトップの20才。教習所のシミュレータでも過去最高点数をはじき出す。実際の運転は免許取得後今日が初めて」
Bさん
ドライブゲームでは始まって直ぐにぶつかってしまう30才。シミュレータでは殆ど点数取れない。運転歴は10年。」

みなさんなら、どちらの車に乗りますか?
自分なら絶対Bさんの車に乗ります。
実際運転をする人がシミュレータをしたり、ゲームをしても必ずしも上手く運転出来ません。
これは「実際」とは異なることを意味します。

弁理士の勉強、国家試験の勉強も同じです。
同じ試験なので、気がつかないかも知れませんが、本試験と受験機関の模試はやはり異なります。

既に模試は受け終わっている人が殆どだと思います。
「模試は模試」であって、点数を見るものではありません。
「出来なかったところを確認する」ものです。
点数が良かったときは自信をつけるのは良いと思います。
しかし、今30点しか取れていなかったからといって合否には影響がありません。

逆に本試験の合格に近い、本試験の傾向に合わせて勉強してるからこそ、模試で点数が取れていない場合もあります。
それなのに、「模試で悪かった!」と動揺してしまうと、もったいないです。
だって、折角本試験にピントが合ってるのですから!
合格に近づいているのに、ずれてしまう場合もあるからです。

模試で点数が取れていないということは、本試験対策を中心に勉強しているということです。
「これは本試験に向けて身体が仕上がってきてるな」と、自信を持って下さい。
この時期不安に思っている人は、一人じゃないです。
その不安を克服するだけで、点数5点は上がります(本当です)

本試験まで残り僅か。
毎日「俺は受かる!」「絶対合格する!」って気持ちが大切です。
いつでもポジティブにいきましょう。