受講相談について

一件ご相談がありましたので解答します。
なお、ご質問が長かったので、ポイントのみ解答しております。

短答試験を先日、受験し今回も20点台後半と停滞している関西在住の受験生です。今回、既に開講されてしまいましたが、先生が担当される通年のスマート講座を受講しようと考えています。とりあえず6/8に先生が実施されるガイダンスを中継先の京都校で拝見しようと考えています。

中々試験としては難しく、勝手がわからないために、点数が取れないのは仕方が無い部分もございます。一応6/8のガイダンスは中上級者向けのガイダンスとなり、スマートとは少し外れるものとなります。

講義が既に春から開講されていること、特許庁による改正の説明会が6/2以降に行われることを考えると、テキスト等に改正内容が反映されず、旧法で勉強してきた者には勉強し辛くなるのではないかということです。

テキストは、現在法改正に対応しておりません。
ただ、講義は改正法にて話をしております。
また、必要に応じて補助レジュメで改正法の条文を使っております。

実際施行規則もまだ出ておりませんので、細かいところは後回しとなります。
ただ、「ここは改正で変わる」という点は極力お伝えしておりますので、特に問題ないと思います。

ここ数年、まずは短答受験突破を念頭にしたため、特実→意匠→商標→条約・・・と法域順に逐条的に勉強を繰り返しましたが、趣旨や要件がパッと試験のときに浮かんでこないような状況に陥っています。具体的には、意匠法の逐条の勉強に入ってから特実の条文を久しぶりにぺらっとめくると、その要件や効果が正確に言えずに漏れが生じることがしょっちゅうあります。
もともと理系出身ということもあり、理屈無しに覚えるといった作業を長期間、行うということ自体が苦痛です。

多分、法律の基本となるモチベーションの部分が理解できていないのだと思います。
例えば、特許法がそもそも何をしたいのか、意匠はどういう性質があるのかという部分からはじまり、各規定についてその点を有機的に繋げられていない状況だと思います。
その部分の理解がないと、単に要件・効果を暗記する事となります。
それができる受験生はそのやり方で良いのですが、自分のように暗記が苦手なタイプですとかなり時間を要します。

今回の短答本試では「いくつあるか問題」の数は昨年以上に多かったのですが、聞かれている条文は比較的、短アドのテキストでいうところのAランク級のものが多かった気がします。しかし、特許庁から「そのAランクの条文についてはどの角度から尋ねられても答えれられるようにしておきなさい。」と言われているような、正確かつ深い理解を求められた出題であったと思います。

そのような考え方はあっていると思います。
ただ、ここ数年の受験生のレベルが低下しているというのは、自分たちが口述模試をやっても感じるところです。すなわち、条文レベルの問題や、基本的な趣旨の答えができないのです。
したがって、しっかりと条文を理解できている人に合格して欲しいという気持ちはあるのだと思います。

今週は帰宅後、色々な講師の先生の無料動画を見ていました。馬場先生のスマート講座は徹底的に「理解!!!」に重点を置いているようで、一番自分に向いていると思いました。

基本的に、自分の講座はまずは理解してもらうというところからスタートしています。
特に、今の時点で一生懸命覚えても、結局本試験まで忘れてしまうからです。
忘れて良い事、今理解して欲しい事は分けて説明しているつもりです。
そして、今理解して欲しい事、重要なことは繰り返し話をしています。

実際講師が言うより、受講生さんが結構Twitterで色々書いてくれていますので、そちらを見て頂ければ雰囲気はつかめると思います。

Twitterを活用することによって、通信によるモチベーションの低下の防止、疑問点の早期解消を狙っています。