論文試験を終えて・・・

論文試験お疲れさまでした。
今日辺りは少しのんびりされる方もいると思います。
ただ、選択科目がある人は今から必死に取り組んでください。
絶対に選択科目は「合格」を死守するようにしましょう。
選択科目は「60%」取れれば必ず合格する試験です。
全員合格にしても良い科目ですから、何とか乗り切りましょう。

さて、折角受験した必須科目。
再現答案までいかなくとも「何を書いたのか」は、記憶が薄れない段階(今日・明日中)位にまとめた方が良いと思います。

短答試験については、試験直後は振り返らなくて良いと思っています。
それは結局「論文試験へのモチベーション」に影響するからです。
短答試験は「点数」が割とはっきりでます。
したがって、「だめだ」と感じてしまうと、論文に対するモチベーションが落ち勉強に影響します。

「短答試験がダメなら弁理士試験をあきらめる!」という人なら良いのですが、普通は仮にだめでも翌年こそ合格しようと勉強を続けるはずです。
そうすると、短答試験後の論文の勉強は無駄にはなりません。

ただ、ボーダー付近だと中々勉強に力が入りません。
とくに、38点、37点、36点の人はそうなりがちです。
しかし、38点だと思っていた受験生がマークミスで合格する可能性もあります。
また、「65%を基準」と書いている以上、100%、38点が不合格とは誰も断言できないのです
(だから、短答が「65%を基準」、論文(必須)が「54点を基準」としているのに対して、論文(選択)が「60点以上」という表現を使い分けている訳です。)

「38点で不合格と思っていたけど合格してしまった」
「38点で合格するかもと思っていたけど不合格だった」

この場合、どちらがまずいかと言えば明らかに前者です。
したがって、来年の短答試験もきっと「38点でも可能性あります」と書くと思います。
それで勉強が続けられるのであれば、それが受験生のためだと思っているからです。

たまたま昨日コメントを頂いていますが、自分の受講生でも同様でした。
「38点じゃ可能性ないよ」って言ってしまったら、きっと勉強する気は半分になると思います。

それに対して論文は「蓋を開けてみなければ結果が解らない」試験です。
できなかったと思った科目で「A」で、できたと思った科目で「D」がつく試験です。
従って、論点を書いたか否か、記載が書けたか否かと合否は別だと思ってください。
論文試験は相対評価ですからみんなができてなければ、十分合格点が付くからです。
今回の感触は忘れて、選択科目の勉強、口述試験の勉強をしていきましょう。

といいつつ、合格発表まで時間があります。
もし、あとで復習しようと考えても、自分が「何を書いたか」忘れてしまいます。
したがって、論文試験で書いた項目をまとめておくことは重要です。
できるだけ早い段階で、自分なりに何を書いたか解る用にまとめておくと良いと思います。