主要科目インプット完成講座配信と勉強の進度について

2015スマート攻略コースの主要科目インプット完成講座が配信になったと思います。
とりあえず、意識して欲しいことは「条文を大切にする」ことです。
その為にテキスト+これ問があります。
1週間ほどまずは自分のやり方でやってみて下さい。
8月分の学習コンパス講座で、ある程度詳しいやりかたについて再度話をしています。
そちらが配信されたら併せてご覧下さい。

さて、弁理士試験の勉強ですが、ポイントは「やるべきことをしぼる」ことと、「やった範囲を確実にする」ことです。
色々な人のご質問を受けるのですが、実際「試験と直結しない質問」が多いのも事実です。
自分の場合、そのようなときは回答した上で「試験とは関係無い」という情報は伝えています。
講座の中では良く話をしますが、弁理士試験は「資格試験の勉強」であり、学問のように何かを追求する訳ではありません。
また、理系科目と違い、段階的に勉強するものでは有りません。

勉強法には2つあり、数学のように積み重ねる勉強(例えば、変数が解らないと1次方程式がわからない、平方根が解らないと2次方程式がわからない等)と、地理のように分野毎に独立しているものがあります。

法律の勉強は、両方の側面があるのですが、やはり社会科に近く分野毎に独立しています。
したがって、あまり一つの事項にこだわらず、ドンドン学習を進めて欲しいところです。
一つの項目をキッチリ理解しようとする人ほど、逆に合格に時間がかかることも多いのです。

その辺を是正するものが過去問です。
すなわち、過去問の深さまでを一つの理解の目標として頂き、まずはそれ以上は踏み出さないというのが大切です。
過去問集から関連する条文を拾い出して行けば良いのです。
ただ、その作業が自分でやると時間がかかり大変なので、これ問という教材を配布しています。
また、短答解法修得講座でも、条文毎に過去問を持ってきています。

「試験に出る範囲」はそんなに広くありません。
その範囲を確実にするのが合格の秘訣ですが・・・それが難しいのです。
とくに短答試験において、いくつあるか問題は100%の理解が必要となります。
だいたい解ったでは、点数を取ることが出来ません。
90%の理解から100%に持っていくのは難しいですし、つまらない作業です。
知らない分野(試験に出ない範囲)を、0%から80%に引き上げる方が面白く感じます。
しかし、試験に出ない範囲の優先度を上げてしまうと合格から遠のいてしまいます。

大切な事は「どこが試験に出るのか」という把握、そしてその範囲を最終的に完璧に仕上げることです。
試験迄時間がありますから、勉強した事は忘れると思った方が良いと思います。
忘れることを前提に、試験に出るところの優先度を上げて、学習を進めて下さい。