DVD Shrinkについて

「DVD Shrink 日本語版」の関係者が検挙されたようです。
リンクを貼っていた人も同じく検挙されたとのこと。

この事案の前に著30条1項2号の除外要件はやり過ぎと感じています。
私的複製も認めないというのは、「どうせ違法アップロードするんだろう」という性悪説の考え方ですよね。
違法アップロード自体を取り締まれば済む話を、理由を付けてその前段階から規制しておくというのは、やり過ぎな気がとてもするのです。
そして、DVD等がリッピング出来なったからといって、その分コンテンツの購入に繋がるのか?といわれると・・・どうなのかなって気がします。

まず、違法アップロードを利用する層は最初から正規に製品を買うとは思えません。
逆に、正規に購入する層が敬遠することが出てくるのです。
例えば、購入したDVDをリッピングしてタブレットで見たいと考えている人がいます。
リッピングや加工が出来ないと、自宅でしか見られません。
そうなると、わざわざ購入しなくて良いと判断することがあるからです。
実際、自分もDVDやBDをその理由で購入しないことがあります。

動画配信サーバの違法アップロードを取り締まることは反対する理由はありません。
ただ、正規で買った製品を個人で楽しみたいという人もいる訳ですから、そこを無視しているのが納得いかないのです。

厳しくしたからコンテンツが売れるとは限らないと思うのです。

更に日本国内の違法コピーを厳しくしたとしても、海外での違法コピーはつぶせないと言う事実もちょっと残念だったりします。