サイレント障害

ネットワークというか、システムの用語の一つに「サイレント障害」というのがあります。

サイレント障害とは、コンピュータシステム上にあらかじめ用意した自律診断機能で検知できない障害を指す。管理ツール上にエラーメッセージが表示されないが、性能劣化などの症状が出る。そのまま放置すれば最終的にネットワークに接続できなくなったり、システム全体に悪影響が及んだりして、大規模な障害につながりやすい。自覚症状のほとんどない病気を患ったときに似ている。

ようするに、エラーとして把握が出来ないトラブルのことです。

今年の受験生を見ていて、ふと思ったのがこの「サイレント障害」です。

点数が取れなかった場合、実際は「勉強量が足りなかった」「理解が出来ていなかった」「時間が足りなかった」と、原因がはっきりしていることが多いです。原因が明らかな受験生は、まだ対策は立てやすいです(なお、受験回数は関係ありません)。

しかし、原因がはっきりしない受験生がいるのは事実です。
それは、受験生本人が原因が分からないということでは有りません。
こちらから見ていても、「この受験生なら大丈夫」「かなり理解出来ている」と思っていたにも関わらず点数が取れないことがあるのです。

結局、この受験生には何らかの「サイレント障害」があります。
それを発見しないと、結果として35〜38点をうろうろしてしまうという状況になります。
こうなった場合の対処法として、全ての問題を質問するという方法もあるのですが、時間的に現実的な対処法ではありません。

来年の短答試験に向けては、この点を解消する対処法を考える必要があるかなと思っています。