通知は1回

講義の中で「拒絶理由」についてお伝えしていることですね。
1回は拒絶理由が来るけど、2回目は拒絶査定になるというお話。

これは、自分も同じなのですが、勉強法や方針について、相談については1回はお伝えするのですが、2回言うことは稀です。
例えば、ある入門生が「口述試験の勉強はしなくていいや」とつぶやいていれば、当然自分の方針としては「口述試験の勉強をした方が良いです」とアドバイスします。
それは、基礎的知識を痛感できるのが口述試験の勉強だからです。

先日、論文試験後の自分と付き合いの長い受験生と話していたら、

  • やっと今の時期になって口述試験をやっておけといわれていたのが解った!
  • 昔言われて「なんで今口述試験やらなければいけないのか?」と思ってた
  • やっぱりもう少しまじめにやっておけば良かった

と言われ・・・「だから、言ってたでしょ!」って話になったのですが・・・。

さて、「口述試験の勉強をした方が良い」と伝えた上で、その受験生が「やっぱり自分は口述試験の勉強は今はしない」と判断したのであれば、それで良いと思います。
それは、自分はあくまで助言をしているだけで、最終的な成果は皆さん次第だからです。
したがって、同じ受験生について、同じ点について自分がアドバイスすることはありません。
別に「言うことを聞かないとはけしからん!」とかではないですし、今後口述のことは教えてあげない!とか、そんなことではありません。
受験生が「やる効果」「やらないリスク」を把握した上で判断するのであれば、問題無いと考えているからです。

ただ、拒絶理由とちがって、査定ではありません。
後になって「やっぱりやった方が良いですか?」と言われれば、それはお答えしています。

ちなみに、この考え方は「代理人」としての自分の考え方です。
例えば、クライアントから案文について修正が来たときに「当初記載と比べると、XXXというリスクがありますけど?」とはお伝えします。
その上で「修正して欲しい」と言われれば、その通り修正することにしています。
それが代理人の仕事だと思っています。