短答過去問について

質問があったのでお答えします。

口述アドバンス、短答アドバンス、基礎講座と重要項目講座復習などをして四法対照への落とし込みをしてきました。今日短答過去問をといてみました。やさしい問題はいくつか正解できました。この時期に短答過去問とく際に気を付けることはありますか?

自分のスタンスとしては、1年目の人(基本的知識が確立出来ていない人)と、数年目の人(一通り勉強が終わっている人)で、短答過去問の扱いには差が出てきます。

講義の中でも触れていますが、短答過去問の使い方は「インプット」と、「アウトプット」との使い方があります。
皆さんが通常考えるのは「アウトプット」の使い方です。
これは、

「問題を解く」→「解説を見る」→「間違えを勉強する」

というものです。
おそらく、小学校からの学校教育では「問題を解く」ことに主眼が置かれていますので、多くの人がこの勉強をします。
この勉強法の利点は「自分の足りない部分を確認出来る」という点です。
しかし、

「理解している部分」>「理解していない部分」

という状況で無いと、かなり効率が落ちます。

したがって、少なくとも「初学者」の人は「インプット」を中心に年内は進めて下さい。
「インプット」の方法は、

「問題を見る」→「直ぐに解説を見る」→「自分なりに理解をする」

という進め方です。

問題を解くこと自体が時間がかかるのと、結局解らないとなれば時間が勿体ないです。
(とくに、大人になってからの勉強は時間が足りません)
なので、問題は解かずに、ドンドン進めて下さい。

初学者向けというと、「アウトプットの勉強法」の法が「良い勉強」で、「インプットの勉強法」は初心者向けの「悪い勉強」とイメージを持つ人がいます。
そうではなく、問題を解くことは、来年の3月とか、4月になると嫌なほど解きます。
このとき、理解が出来ていないと結局時間がかかり過ぎ、過去問を消化仕切れません。

例えば、短答過去問を解いて、最も効果が出にくいところは、個人的には審判の規定だと思います。
審判については、流れを押さえることが重要です。
その上で、各規定を押さえる必要があります。
その後に短答過去問です。

流れが解っていない段階でいくら短答過去問を解いても、力は付きにくいと思います。

ということで、少なくともスマートコースの受講生であれば問題を解く必要は無く、しっかり理解することを主眼として下さい。